Malo e lelei! Fefe hake?
来週はトンガ滞在のラスト1週間です。。。 2か月間、お世話をしてくれたホストファミリーやトンガの子どもたち、フレンドリーな人々、そしておいしい食べ物たちとお別れをすると思うと寂しいです![]()
自分の仕事について紹介していなかったので、自分が2か月間何をしていたのかについてお伝えします。
①今回の要請と主な仕事
職種は珠算。配属先は教育訓練省、学習・指導課というところです。
長期隊員の方々も同様の部署に配属されています。珠算隊員は主に学校巡回をして、そろばんの管理状況や授業頻度、教員及び生徒の珠算能力向上のサポートをしています。
↓授業の様子
長期隊員の方々が地方大会の運営で出張に行くことや、学校数の多くすべての学校に十分なサポートが難しいことから生じる問題を短期隊員を活用することで解決しようと今回私たちは派遣されました。
長期隊員の方から要望があれば、その指示に従って活動をしますが、基本的には自分の担当校に赴いて、自由にやることは決められます。
基本的に理解度の遅れている生徒のサポートや教師に授業頻度をあげるように促すことが学校巡回での主な仕事です。
↓授業が終わって喜ぶ生徒(笑)
②そろばん教育の抱える問題点
カリキュラムの中に組み込まれている珠算ですが、先生の中ではあまり重要視されておらずなかなか授業に気が向きません。。。
そのため、進度が大きく遅れてしまったり、大会の出場する子どものみに授業をしたりすることが頻発します。
原因は先生とボランティアの双方にあります。
先生はそろばんのやり方を忘れてしまってもう1回勉強するのが憂鬱で放置したりします。僕はこっちの方が深刻だと感じているのですが、教える内容が簡単すぎてそろばんの効果を実感できるものではなかったり、日本側がそろばんの本来の良さを伝えられていない状況にあります。
状況は徐々に好転しているものの、約30年間支援しているにもかかわらず、トンガに定着していないそろばん。。。という印象です。
③僕が学校で行っていること
A 授業の巡回
授業を巡回して、先生のサポートをしています。授業後に先生と教え方について話したり、やり方が間違っているを指摘したりしています。
B 大会に出る生徒の練習
トンガでは毎年そろばん大会があります。地方大会を勝ち抜いて、全国大会で優勝した生徒は日本に招待されます。
↓大会の様子
大会に出る生徒は授業後に居残り特訓をするため、そのお手伝いをしていました。みんな真剣に取り組んでいて、徐々に上手になっていく姿に感心するとともに、そろばん教育の可能性を感じることができました。
↓大会と同じ形式の問題で練習。姿勢もばっちりだし、しっかり集中してます☆
C 先生を対象にワークショップ
先生たちの珠算能力を向上させることが大きな課題なので、各学校で先生を対象にワークショップを行いました。
先生たちは積極的に参加してくれました。次の日に、ここがわからないと質問に来てくれるなどみんな真剣!少しだけそろばんへの理解を深める機会になったかなと思います。
ワークショップの中で先生たちがそろばんを本当は教えたいけど他の科目を教えてると時間がないことや、自分の珠算能力に不安があることを話してくれて、なかなかそろばんを教えることが定着しないことへの理解も深まりました。
以上が僕がトンガで行っている活動です。
もうすぐ現地での活動が終了しますが、残りも悔いないように頑張ります。
もし長期の要請があれば、トンガに戻ってきて2年間活動をしたいです。素直なトンガの先生たちとそろばん教育をもっといいものに変えていくことで、トンガが少しでも発展するように、より幸せを感じられる国になるように一緒に成長したいなと本当に思います。
次は9月に募集がかかります。珠算という文字がありますように!




