【田島由美子 49歳略歴⑪】44~48歳 デイサービス経営の5年間
当時、主人と私が所属していた研究会で「次は介護事業もやって行こう」という流れがありました。
少子高齢化がどんどん進む中で、戦後から復興して高度経済成長今の日本を作ってくれたお年寄りに、恩返しをして行きたいという気持ち。そして当時、接骨院に来て下さるお年寄りがご自分で自転車に乗れなくなったり、田舎なのでバスの本数も少なく、送迎サービスをしていたので、次は、デイサービスというイメージは何故だかすんなりとあったのです。
また実際に、接骨院と介護事業所を何軒も立ち上げて、成功している先生達が研究会にたくさんいらしたのと、その先生方が経営する都内や地方のデイサービスに視察に行かせて頂くと、資金繰りや経営について直ぐにアドバイスがもらえた事も大きかったです。
「私達が立ち上げる場合は、こうしたい」という形も見えて来て、成功されているメンターの先生方に相談すると、実践に伴った生きた答えが瞬時に頂けたので、何かあればメンターや仲間に聴ける!という安心感がありました。
そして、銀行も希望通りの融資をして下さる事が決まり(※接骨院が上手く行っていた事や、自分達の懐に売上利益を入れるのではなく、若いスタッフ達にきちんと結構高額のお給料を還元して、地域経済を循環させ、取引先の医療会社にも滞りなく、きちんと支払いをしていた事が決算書から解った様で信用してもらえて)デイサービス経営の準備が始まります。
ちょうど良い広さの居抜き物件(もとは生協スーパー)が自宅の近くにみつかり、電気も水道も下水も通っていなかったので、そこの工事。
そして、デイサービスの建築基準に(機能訓練室の広さ、静養室、事務所、相談室、スロープ、手すり、トイレ、お風呂、キッチン、出入口、全部が建築基準と防火法の審査に通らないと開業出来ないので)図面を見ながら、建築士さんと何度も話し合い、内装を変えて行きます。
トイレもお風呂も全部設備工事を入れて作ります。寸法を間違ったりすると審査に通らないという事と、手すりの位置が大切なので、とても神経を使いましたが、だんだんと出来てゆくデイルームを観ていると(大工さんのプロの仕事ブリがかっこ良くて、差し入れに毎日行きました!)
なんとも言えない様な喜びが沸き上がって来て(笑)
スタッフも揃い(看護師、機能訓練士、生活相談員、介護福祉士、パートさん達)、主人と二人で毎日、居宅支援事業所のケアマネさんや地域のお年寄りの住んでいるお宅に、にチラシと名刺を持って営業に回りました。
最初は、何を営業したら良いのか解らずに「始めますので、宜しくお願いしますm(__)m」と(笑) まずは地域で顔を覚えてもらうために、ただただ挨拶に回りました。
※この頃、長男は中学生、下の双子はまだ6歳くらいでしたが、義父母が隣に住んでいて、接骨院時代からずっと子供たちの食事や送り迎えを全面的に協力してくれたので!主人も私も仕事に集中する事が可能でした。
本当に感謝しています!
何度も営業に回るとそのうち「で、何に特化したデイサービスなの?」とケアマネさんに質問してもらえて(笑)
「機能訓練の他にマッサージ、エステ(お顔と足裏~下肢)が出来ます。もちろん食事とお風呂もあります!」とスラスラ言える様に(笑)
「へぇ!エステ!いいんじゃない?今の高齢者はそういうの好きだから」「きっと直ぐに定員が一杯になるんじゃない!」となかなかの好感触です(*^^*)
最初の2年間は主人も私も、スタッフと一緒に送迎、機能訓練、入浴介助、排泄介助、マッサージ、エステ、食事作り、全部をさせて頂いて(その他に営業回りや管理サポート(笑))
1日が終わると泥の様に疲れて寝落ちしていました。
1日の利用者さんは少人数の10人定員で始めましたが、どんどん紹介して頂いて、1日の定員を20名に増やし、それに伴いスタッフも増やし。
意識の高いスタッフに恵まれて
お年寄りがどんどん元気になってくれて、
「ありがとう」「本当に気持ちが良いわ」
「歩ける様になって生き返った!」「治っちゃったよ」
「痛くなくなっちゃったよ」等と言ってもらえて、毎日が幸せでした。
重度の介護5の方までお預りしていましたが、癌の末期の方や(※この方はご自分で在宅で生活する事を選んで、亡くなる2週間前までデイサービスで笑って過ごされました)
97歳の最高齢の方も、心臓疾患と喘息で大変だった方も、目が見えず耳も聴こえなかった方も、本当に不思議なのですが
「ポックリと死にたい」という願いを?
ちゃんと叶えて?苦しまず、長患いせずに。
寝た切りの方が歩ける様になって、
耳が聴こえなかった方も聴こえる様になって、両手に杖を持っていた人の杖が要らなくなる。
それは、お年寄りが本来の自分に還る様な不思議な感覚なのですが、本当は誰でも還る事が出来るのです。自分でロックをかけているだけで。(この話は、また後で)
私達は、そんな幸せがずっと続いてゆくと、疑う事もなく思っていたのです。
でも、ある時から「あれ?オカシイな」
そして「何か、変だぞ!」という違和感。
その違和感については、
長くなったので(笑)次回に書きますね。
そして、続かなかったからこそ、見えて来た本当の事がありました(*^^*)
自分に起こる、全ての事に意味があり
全ての物事は表裏一体ということ。
失敗だったととらえるのか?
はたまた次へのステップだったと、とらえるのか(笑)
決めるのは自分です(*^^*)
それでも人生は
続く。(笑)
