余分な物を捨てると
新しい事が始まる。
このバッグは、
私がいつも100円SHOPの布バッグを
提げていたから、ある時にご近所のご婦人(90歳)から、
『良かったら、使って下さる?』と
戴いたバッグです。
新品で素敵なハンカチと一緒に綺麗な袋に入っていました。
『こんな高価なものを、ありがとうございますm(__)m』
それなのに、当時の私は忙しくて
この素敵な小さなバッグを使う時間がなく
いつも大きなズタ袋に、仕事の道具を
投げ込んで、あちこちに移動していて、
このバッグの事を忘れたまま。

半年前に、ふと、このバッグの事を
思い出し
お財布とハンカチ、スマホを入れて
使わせて頂く事に。
小さくて、軽くて、斜め掛けが出来て、
内ポケットが有るのでとても便利で
意外に色々入るので
何処に行くにも、これだけで大丈夫。
あのご婦人は、いつも私が余分な物を
たくさん持ちながら生きている事を
知っていて、この小さなバッグを
下さったのかもしれません。
あの頃、持ち歩いていた、
たくさんの書類や
いざという時にと抱え込んでいた物は
もう、要らなくなって
本当に必要な物や関係だけが
ちゃんと残ったり、
戻って来たり、
新しく作られたりしている。
自分のところに来ている
その少しの物や関係の抽象度が
高くなればなるほど、
それは本当に少しで、良いんです。
先月、このバッグを下さったご婦人が
逝去されました。
そっと、バッグを撫でる。
『かぼちゃ、食べる?』と
毎年、美味しくて小さな栗かぼちゃを下さった。
『子どもにね♪』とたくさんの林檎を
玄関前に置いてくれた。
車の中で、そっと手に黒砂糖や、マコロンを乗せてくれた。
安らかにお眠り下さい。
いつも、ありがとうございました。