続き♪

『養蚕新論 田島弥平』(明治農書全集第9巻抜粋)
ぐんま島村蚕種の会 編纂発行
◎貯種論
お金を貯める人は、必ずお金を大切に財布に仕舞い、刀が好きな人は、必ず刀を美しい鞘にきちんと仕舞います。
何故なら、これが足らなくならないくように、なくならないように大切にするためです。
蚕種を扱う場合も、一番ここに気を付けなくてはいけません!
まず、ネズミの行き来する場所と、塀や壁際を避けて、暑すぎず、寒すぎず、空気が循環して気が巡る場所に掛けておいて
桑の葉が出る時と、蚕の孵化の時期を、合致させる事が貯種の重要なポイントです!
また、その土地の寒暖や、その家の暖かさを涼しさに合わせて、時には暖かいところに掛けておいても良いでしょう。
ケースバイケースで、柔軟にね♪
僕(弥平)の故郷の群馬県の島村~埼玉県の辺りは(※註釈 島村は埼玉県との県境です♪)
蚕の孵化の時期は、立春から八十八夜の前後です。
また、土地によっては4月から5月になってから、初めて孵化する場合もあります。
埼玉県比企郡や、東京の西部の多摩の暖かい土地では、蚕種業者は、立春から30日間、蚕種を寒い山に貯蔵して
※註釈 世界遺産登録間近の♪自然の岩肌から出る冷気を生かした『荒船風穴』に貯蔵したのでしょう!
『荒船風穴』は日本最大の風穴で、40都道府県から蚕種が運ばれて来たそうです。
そして
春分の時期に、山から降ろして蚕を孵化させました。
暖かい土地で、蚕種の貯蔵を知らない人は、冬の間から蚕種を貯めておいたにもかかわらず、春が来て急に暖かくなってしまい、急に孵化してしまって、
タイミングを逃して、失敗してしまった人もたくさんいます!
このような土地では、春分の時期は特に、タイミングを見て
『今』という時を感じるように、心を落ち着けて行かなければなりません(*^^*)
※註釈 弥平氏は、ここでは『蚕種の貯蔵』を著しながら、ビジネスのタイミングについて書いています♪
大切に育てあげたアイデアや資産も、焦って早く急ぎ過ぎて、先走ってもいけません。
五感を働かせながら、相手を思いながら、相手とのタイミングを合わせるという事。タイミングを間違えば、大きな損失になりますよと教えてくれているのですね!
ケースバイケースで♪ タイミング良く♪
続く♪