続きです♪

『養蚕新論 田島弥平』(明治農学全集第9巻抜粋)
ぐんま島村蚕種の会 編纂発行

◎鑑種論
医者が病気を診断する時に、少しでも間違ってしまうと
生死に関わることがあります!
蚕種を鑑定するのも同じなんですよ。
鑑定を少しでも間違えば、大きな利益の差が出てしまいますので、一番、心をかけて挑まなくてはいけません。
そうなると、正しく鑑定するには
多くの経験を積まないとなりません。
ちょっと、その一部を話しますが
まずは、蚕紙を(蚕種の貼りついた紙)を取って、観た時に、
堂々として地(ここでは紙のこと)にくっついて
※註釈 人間に例えると『地に足がしっかりと着いている事』
姿に艶があって、色は紫がかった黒で、すべすべして生気がある蚕種を田舎ことばで『いいあんばい』(いい感じ!さえてる!
)と言います♪
そして、蚕種の粒が大きくて、白く粉を吹く程によく熟して、紙を手に持って触っても、ぼろぼろと落ちずに、蚕紙1面に
ばらつきがないものが上等です♪
また、よく紙にくっついていても、色艶が良くなく、ばらつきがあって、粒が小さくて、赤みがかかった蚕種は中等です。
そして、紙にくっついていなくて
(※地に足がしっかりと着いていなくて)、ばらつきが多く、蛾も動かないで1つの所に、重なりあって
まったく色艶がなくて、むらがあって、黄色がかった蚕種が多くて、一貫性がなくて、紙が暗く感じるものは下等な蚕種です(-_-;)
それから、この蚕種は長野県産、この蚕種は東北地方産というように
一目見れば、すぐに解る秘訣もあるんですよ!
養蚕を極めたいという志の高い方は、僕(弥平)の所に直接来て
質問して下されば、何でも教えてあげますよ(*^^*)
ただし!僕と実際に逢って話さなければ、養蚕の奥深いところまではわからないと思いますよ!
※註釈 弥平は蚕の種の鑑定を書きながら、同時に『優れた人間としての意識のあり方』を書いています♪
●よく地を占め→しっかりと地に足が着いている事
●潤沢の気ありて→やる気、生気が顔に表れている事
●触るるに脱落することなく→ピンチにもくじけない事
●疎密あることなき→いつも同じでいる事
そして、何でも教えてあげるから
どんどん僕のところに 来なさい!という田島弥平氏の
おおらかな器の大きな人となりが(*^^*) この文章から読み取れますね♪
続く♪