お菓子の国の王女様 | 島村寺子屋まなび塾&ハポス治療院  公式ブログ

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国家資格の柔道整復師であり、心とからだのセラピスト歴28年のハポス田島があなたのつらい痛みを一緒に治して行きます。

あなたのその繰り返す痛みと辛さは???
自分自身に向き合う方法を、一緒に考えて行きましょう。

ある小さな島に、小さな国がありました。
そこに住む人々はお菓子が大好きで、何でもお菓子で作ってしまいます。
お城や家はクッキーや永遠に溶けないアイスクリームとキャンディで、テーブルや椅子は硬いチョコレートで、洋服は綿あめで、といった調子です。
食事はもちろんお菓子ばかり。
アップルパイやレーズンパン、ハチミツスープにミックスジュース。
色もピンクやら黄色やら虹色やら何でもあり。
毎日が甘い甘いシュークリームのような暮らしをしていました。
甘いものを食べると、人々はそれだけで幸せな気持ちになり、争いなど起きないのでした。
お城には王様とお妃様、そして小さな王子様がいました。
王子様も生まれてから甘いものばかりを食べ、まだ言葉も話せない年頃なのにでっぷりと太っていました。
この国では、太っていることが当たり前のことだったのです。
そんなある日のこと、のんびりとシナモンティーにクッキーという朝食を取っていた王様を、突然窓から現れたカラスの大群が口にくわえて連れて行ってしまったのです。
まわりにいた大臣やおつきのものはただ呆然とそれを見ていました。やっとのことで王様を追いかけようと走り出したものの、皆団子のように丸まっていて思うようにいきません。
大臣がテーブルに頭をぶつけ、一のおつきのものが自分の足に引っ掛かって転び、二のおつきのものが転んだ一のおつきのものにつまずいて転び、、、と目もあてられません。
女王様も王様を助けようと立ち上がろうとしましたが、お腹が引っ掛かってうまく立てません。
そうこうしているうちに、王様はカラスにつれられて海の向こうへと消えていきました。
「どうしたらよいのでしょう」
女王様は大臣に向かって泣きながら言いました。
「船を出して王様を助けに行きましょう!」
「けれど、海を渡ったものなどこの国にはいません。一体誰が行くと言うのです?」
女王様がそう答えると、二人はうーんと声をあげて困り果ててしまいました。
この国の人々は皆争いなど好まない平和な人間だったので、自分が王様を助けに行こうと言い出すものは一人もいません。
そこへ、どこからともなく一通の手紙が降ってきました。
拾った者が急いで女王様へと手紙を届けました。
そこには「お菓子の国の王妃へ」と書かれていました。
女王様は手紙を受けとると、恐る恐る手紙を開けました。

お菓子の国の王妃へ

私は偉大なる魔女である。
王は私の魔法の材料となってもらう。
よく太った貴い血をもつ者が必要なのだ。
この魔法が完成すれば、私は世界を統べることができるようになる。
その時にはお菓子の国も私の物となり、お前たちは全て私の可愛いドラゴンの餌となるのだ。
その日をうち震えて待つがいい。

偉大なる魔女より


それを読んだ女王様は、乳母車に乗せた王子の元へとかけより、眠っている王子の顔をじっと見つめると、何かを決意しました。
そして、集まった大勢の人々に向かって、
「私が王をさらった偉大なる魔女を倒しに行きます」
と、告げると周りの反対も聞かずに城の中にあるお菓子工場へと行ってしまいました。



つづく