11月下旬。
夜11時を回った頃。
祖父母の家にいた私は、
頭痛薬を自宅に忘れていた事に気づき、一旦自宅に取りに帰ることにした。
無事薬を手にし、
再び祖父母の家に向かおうと車に乗り駐車場で一息ついていると、
目の前をゆっくり通りすぎる一台の車があった。
知ってる車種の、見覚えのあるナンバー。
西島の車だった。
奴がたまたまこの道を通った訳ではない。
私の住むアパートがあった一帯は夜に開いている店などもないし、
やつの職場や自宅からもほど遠い。
西島は私がこんな時間に車に乗り込んでいるなど思ってもなかっただろう。
ライトを消しゆっくりと運転しながら、目当ての場所をのぞいていた。
目線の先には私の部屋があった。