自己否定は、少なからず誰しもも持っているもの

 

何か失敗した時、失敗した自分を責める言葉

 

自分の至らないところを見つけた時に、こんな自分はダメなんだと

頭の中で鳴り響く声

 

人から否定されたり批判されたりしたときも、

自分で自分を責めて、こんな自分だから否定されたんだと

思い込む

 

 

そんな自己否定は、

頭の中で繰り返し繰り返しリピートされます

 

そこから抜け出したいと思っても、

なぜか気づけばまた、自分を否定するような考えや言葉を

自分の中で繰り返してしまっている

 

そんなことないですか?

 

 

  自己否定が自分の中にあるということに気づく

ここから抜け出す第一歩は、兎にも角にも

自己否定が自分の中にあるということに、まずは気づくこと

 

気づかなければ、自己否定が自分の中にないと思っているので

ないものを扱うことはできないし、

結果として、そこから抜け出すことはできなくなります

 

ですので、嫌かもしれませんが、

もし、何となく生きづらいな、自分が周りから否定されているんじゃないか、

とかそんな思いを持っている人は、

 

まずは一旦、自分の中に、自己否定というものがあるんだということに気づいてみてください

 

 

  自己否定の考えを受け入れる

その上で、じゃあ自己否定からどうやって抜け出すかですが

 

そのために大切なのが、

自分の中にある自己否定の考えを受け入れるということ

 

よく、自己否定しなくていいですよ、というアドバイスも聞かれるかと思いますが

それができれば、そもそも自己否定で悩んだりすることなんてないですよね

 

自己否定すると辛いとわかっているけどやめられないから

辛いんですよね

 

それは、自己否定している自分をさらにまた否定しているからなのです

 

だから、自己否定しているその自分自身を、

まずは「ああ私は自己否定しているんだな」とそのまま受け入れるのです

 

そして、さらにいうと、

自分の中に鳴り響いている自己否定の考えや言葉たちをリストアップしてみます

 

こんな自分じゃダメだ

これができない自分は弱い

未熟だ

こんなことをしてしまった

こんな態度を取るなんて最低だ

仕事ができない、要領が悪い自分はダメだ

 

破天荒な自分でいてはいけない

自分勝手ばかりしていてはいけない

 

好き嫌いをしてはいけない

怒りっぽい自分はダメだ

 

何をやっても続かない自分はダメだ

 

とにかく、自分の中で自分を否定して批判して非難している言葉や考えを

全て出し尽くせるまでリストアップしていきます

 

それができたら、そのリストを見返してみて

そういうところもあるなあと、ただ受け入れてみるのです

 

ある意味、このプロセスは、

そんなダメなところや、自分でも否定したくなるようなところのある自分を

そのまま丸ごと「ああこれも自分なんだな」と認めて、そのことに降参するということです

 

その自分を無理に変えようとしない

 

変えようとするということは、その自分はダメだと否定していることの裏返しです

 

まずは、自己否定している内容を自分で認めること

嫌な感じがするかもしれません、そんな自分がいるなんて思うのが嫌で、

今まで否定してきたところですから、

 

そのまま認めようとすると、抵抗感が出てくるかもしれません

 

それにも気付きながら、それでもそのまま受け入れてみてください

 

 

そうすると、だんだんと、その自分を自分で認められるようになっていきます

 

これが、自分の中にある自己否定を自分に統合して、

結果的に無くしていく一番強力で確実な方法です

 

認めるということは、その自分で生きるということとはまた違います

開き直るということでもありますが、それは自暴自棄になって開き直るということとも違います

 

自分で否定している自分の一部をそのまま受け入れて認めていく

 

この姿勢をとることで、

翻って、他者に対して批判的な目線も薄まっていきます

 

他者に対して批判的であること、他者に対して厳しい自分がいることは、

裏を返せば、自分に対して批判的であり、自分に対して厳しいということ

 

だから、自分のダメなところや嫌なところもそのまま認めてしっかりみるという姿勢をとることができるようになると

 

目の前にいる嫌な人、ついつい批判したり否定したくなるような場面でも

心の中に波風が立たなくなっていきます

 

自己否定から抜け出せずに辛い状況を繰り返している方がいたら

ぜひ試してみてくださいね