月は揺らぎ。



自ら光を放たない。


隠したいけど、

見せたい。

だけど、隠れていたい。









産まれた光は

太陽


赤子は太陽の赤


初めて見えた光。


それは憧れとなる。





近くにあるのは、月。


自分の近しい外側と、

血に混じった内側のエネルギー。


それは自分の意思が無意識か、

自分とともに、この世に連れ込んだ影

隠れたもう1人の自分。




暗闇に引き込んだら、

それは幻想的な光で魅了する。


太陽の反射を受けて。





太陽を見失うと、

また、月はその存在を隠す。



月は隠れたいもの。


影武者のよう。

月に照らされた影の何に、


出たくないけど、

知っていて欲しい、


そんな、はかない思いがある。






無意識の欲求。



誰もが月を抱いている。





優しく揺らぐ月。




月。