いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校解決カウンセラーの田中です。
前回お話した通り、
今日は8月27に参加した
「登校拒否・不登校を考える夏の全国大会2023」
で感じたことをお伝えさせていただきます。
ちなみに、メルマガからの転載です。
全国大会では最初の方で
「不登校の子を持つ親の全国アンケート」
の発表がありました。
発表者は朝倉景樹先生で
シューレの理事をされている方です。
アンケートの結果については、
こちらからダウンロードもできますので、
宜しければご覧くださいね。
さて、このアンケートでは、
不登校になってからの親と子どもの変化についての結果が記載されています。
それぞれの1位を見ると、
子どもの場合は
「学校を休んで心が安定した」で68.4%。
親の場合は
「学校や社会の考えが変わった。価値観が転換した」
で82.5%
この結果どう思われますか？
「わかる、わかる」というのであれば、
すでに不登校支援のベテランである可能性が高いです。
ただ、多くの方は
「え？不登校になって心が安定ってどういうこと？
親の考えが変わるってどういうこと？」
と混乱すると思います。
朝倉先生がこの結果をいろんなメディアに見せたところ、
多くの方が「え？これってどういうことなんですか？」
と全く意味がわからないという反応だったそうです。
これは多くの人が
「学校に行かない時点で人生に絶望してるに決まっている」
と信じているためだと思います。
もちろん、このアンケート自体が、
登校拒否・不登校を考えるネットワークに関わっている
保護者に行われている可能性が高く、
すでに不登校になって何年も経ち、
親の会やフリースクールを活用している方が多かった
可能性は否定できません。
つまり、データ自体が偏ってしまっている
可能性は否定できないのですが、
私個人の臨床経験から言えば、
この結果は非常に納得できるものです。
不登校の親には次の5つの成長段階があります。
大体、１～２の段階では、
親は「何とか学校復帰させよう」と
あちこち相談に行ったり、
フリースクールに連れて行ったりします。
ちなみに、この段階で私のやり方に共感できる人は
ほとんどいません。
しかし、３～５の段階に行くようになったとき、
少しずつですが、親にも変化が見られます。
何と言うか、子どもを理解して親子の絆が深まる中で、
親自身も大きな価値観の転換が起こるのです。
「あれ？何で私、学校ばかりに拘っているのだろう？」
「この子を苦しめてまで行かせるのに意味はあるのか？」
世間一般で見れば、子どもが学校に行かない状態は
「このままじゃマズイ」状態です。
でも、世間の常識からちょっと離れて子どもを見ると、
子どもはすごく生き生きとしていて、
とても楽しく過ごしている。
中には勝手に掛け算や漢字を読んだり、
ゲームでイギリス人とチャットして英語が読めるようになる子もいます。
また、学校に入っていないけれど、
習い事や塾にはいっていて、楽しく学んでいる子もいます。
一方で、ずっと絵ばかり描いている子もいます。
そこで、お母さんやお父さんが
「この子ってこういう生き方が合っているんだ」
と心から思えるようになると、
子どもは一気に成長していきます。
そして、子どもの成長を通して
お母さんもどんどん成長していきます。
そこで価値観が大きく変わっていきます。
親自身も大きく成長するのです。
実際、私のカウンセリングでもそうした経験をされる
お母さんは多いです。
これは不登校支援に関わっている人や、
不登校の親にしかわからない面白さや醍醐味であり、
私が不登校の親支援に没頭している最大の理由だと思います。
今回の全国大会では
精神科医の関先生の「ゲームとの付き合い方」の話や
当事者や保護者様からいろんなお話を聴かせていただきました。
その中で感じたことは、
「自分の不登校支援の考え方は
全く間違っていない」
ということです。
今回気づかされたことを胸に込めて
また臨床を頑張りたいと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
【追記】
上記のお話を動画にまとめました。
こちらもぜひご覧くださいね。
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今日はここまでです。
暑い日が続きますが、笑顔で乗り切っていきましょう♪
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