いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校専門心理カウンセラーの田中です。
毎年、この時期になると、必ずチェックするものがあります。
それは文部科学省が出している
「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」です。
最新版はこちらになります。
※2022年10月27日に公表されました。
今回の統計結果によると、
不登校の数は244,940人に上っています。
割合にして2.6%です。
小学校では 81,498人(1.3%)
中学校では163,442人(5.0%)となっており、
どちらも前年度よりも増加傾向にあるという結果です。
こうした理由の背景としては文部科学省は
児童生徒の休養の必要性を明示した「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」の 趣旨の浸透の側面も考えられるが、生活環境の変化により生活リズムが乱れやすい状況や、学校生活において様々な制限 がある中で交友関係を築くことなど、登校する意欲が湧きにくい状況にあったこと等も背景として考えられる。
とか捉えており、
肯定的・否定的にとらえているようです。
この見解については私も同じようにとらえていますが、
むしろかなり肯定的にとらえています。
不登校がだんだんと認知されているのではないかと思います。
以前ほど、「不登校は問題行動だ」という見方が緩和されているので、
子どもたちもSOSが出やすくなっているのではないかと思います。
ちなみに、小・中・高等学校から報告のあった
自殺した児童生徒数は368人となっており、
前年度が415人だったので、47人減っているといます。
フリースクールなど不登校支援に関わる人は、
不登校が増えたからこそ自殺する子が減ったという見方もされているようです。
ちなみに、10/28の夜に
フリースクール全国ネットワークの
「「いいんだよ」は魔法の言葉 ―君は君のままでいい―」というオンラインイベントに参加しました。
講師の立花高等学校のの校長の斎藤眞人先生が、
「調査結果のタイトルが児童生徒の問題行動~って言っているけど、
文科省は不登校は問題行動ではないのに矛盾している」
と指摘しており、めちゃくちゃ笑いました。
私は不登校は問題行動ではないと考える立場です。
不登校とは単に学校に行けない子を調べるための
単なる統計上の概念です。
学校に行けない子は、
学校に合わない子どもたちです。
働いている人たちを例に出すと、
Aという会社には合わなかったけど、
Bという会社には合っているということはよくあります。
でも、不登校の子どもたちは
「Aという会社に会わないから、
この人は会社で働くということは合わないんだ」
と決めつけて、不登校という概念を生み出します。
未だに心理士の多くは「不登校は問題行動だ」という視点から抜け出せません。
専門家ですらそうですから、
親や教師、多くの大人は「不登校は悪いことだ」と考えてしまいます。
ちなみに、不登校の子は「フツーに戻らないといけない」と一生懸命考えています。
その努力は涙ぐましいものです。
そして、合わないのに「フツー」になろうとして、
最後にはエネルギーがすっからかんになってしまいます。
その時の絶望感を想像すると本当に胸が苦しくなります。
なんで、この子はここまでフツーにならないといけないんだろう?
こんなに個性豊かで素晴らしいものを持っているのに、
その個性を自ら殺さないといけないんだろう?
そんなことを考えてしまいます。
何が言いたいかというと、
「24万人も増えたんだ!
これでどんどん不登校の子が「自分は自分でいいんだ」と
思えるような社会が作るための第一歩になる!!」
というのが私の正直な感想だということです。
そのためには、一人一人の親が子どもを理解して、
幸せに生きる不登校児を増やしていくという
はぴっとのミッションを達成していけるよう頑張りたいと思います。
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・勉強になった!
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・なぜ学校に行けないのかが見えてきた!!!
と感想を頂いております。
今日はここまで。
ではまた♪

