いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校専門心理カウンセラーの田中です。
HSCとは(Highly Sensitive Child:非常に敏感な子)と言う意味ですが、
最近は不登校との関係で言われることが多くなってきました。
確かに、私も不登校の原因の一つとして、
「繊細さ、独特の感受性」を挙げています。
でも、HSCやHSPの繊細さや感受性とはちょっと違うと思っています。
ちなみに、HSCのお子さんでも
学校で楽しく過ごせている子はたくさんいます。
大体、不登校になる子は全体の2%
一方HSCのお子さんは20%くらいと割れていますので、
私としてはHSCの一部の子が不登校になるという感じです。
で、ここからちょっと私の持論を展開していきます。
HSCは「非常に敏感な子」という意味です。
なので、繊細さや感受性とはちょっと意味合いが違うんですよね。
weblio辞書によれば
という意味です。
一方で繊細さとは
という意味になります。
ちなみに、繊細さと言うのは気質になります。
つまり、正確に由来する部分です。
一方で、敏感さと言うのは、脳神経の伝達の速さに関係するので、
性格よりも体質的なものになります。
温度や空気、音、感覚的に敏感なのは、
実は体質によるところが大きいんですよね。
これは苦いのが苦手とか、辛いのがだめだとか、
暑さ寒さに弱いとか、うるさいのが苦手だとかと同じことです。
もちろん、敏感さ、繊細さも生まれつきの要素が大きいですが、
敏感さは上手に体に合わせていくこと、
繊細さは上手に無理のない生き方を見つけていくこと、
とアプローチするところが違ってくるんですよね。
と、難しい話はここまでにしておいて
不登校になる子でもHSCになる子は確かにいます。
それは学校の中が、非常に刺激の多い空間だからです。
そうした刺激に圧倒されてしまうと、
心身が疲弊してしまい、エネルギー切れを起こし、
不登校になってしまいます。
ただ、ここからが大切で、
HSCだけが原因であれば、それをカバーすることで
学校に行くことは出来るようになります。
例えば、個別の学習時間を儲けるとか、
イヤーモフをつけるなど、刺激を減らすような取り組みをすれば、
学校で過ごせる可能性は一気に上がります。
こうした配慮があれば、
充分学校でも楽しく過ごせるようになる子は多いのです。
※ただ、それを容認できない学校も多いのは事実ですが・・・。
しかし、もしそうした配慮をしても、
学校に戻ることができない場合は、
別の原因も考えていく子とも必要でしょう。
つまり、子ども自身が学校への合わなさがあったかどうかです。
原因は常に一つではありません。
常にいろんな視点を持って、
子ども達の支援を考えていきたいものです。
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