いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校専門心理カウンセラーの田中です。
ネットニュースで話題になっているのが、
木下優樹菜さんのADHD告白の件です。
確かに脳波をとって、診断を得ているとのことで、
ADHDの可能性は高いと言えるかもしれません。
ただ、個人的に言うならば、
ADHDのことを告白してなんのメリットがあるのだろう？
という思いはぬぐえません。
というのも、発達障害を告白したり、告知する場合、
一番やっちゃまずいのが、
「私は発達障害だからみんな理解して！！」
という思惑を乗っけてしまうということです。
木下さんの場合は、結構なやらかしをしています。
もちろん、その背景としてADHDの衝動性があった可能性も否定はできません。
でも、だからといって、
「私がやったことはADHDのせいだから悪くないでしょ」
と言うのは違います。
※そういった意図があったのかどうかはわかりませんが、
ネットニュースを見る限り、多くの人は
そういうニュアンスを持っているようです。
基本、発達障害をアイデンティティにすると、
つまり、
「私は発達障害だからこういうふるまいをしているんだ」
と思ってしまうと、確実に不幸になっていきます。
これは不登校支援の現場でもよくあります。
「この子は発達障害だから不登校になったんだ」
そういう風に見てしまうと、
まず不登校支援はうまくいきません。
発達障害だから不登校になるわけではないからです。
そして、「発達障害だから私はやらかすんだ」というのも違います。
ADHDでも一生懸命工夫して、
周りに迷惑をかけないよう頑張っている人もいます。
そして、それだけでは難しいから、
国は福祉の支援が受けられるよう配慮をしています。
発達障害は自身のアイデンティティを見出すためにあるのではなく、
「もっと生きやすくなるためにつけるものだ」と言うのが私の考えです。
木下さんの発言で、
ADHDを誤解する人が増えなければいいなあと思っています。
できれば、木下さんが自身の特性を知ったうえで、
周りと幸せに過ごせるように自分が工夫するためのヒントとして
活用してほしいなと願っています。
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今日はここまで。
ではまた♪