こんにちは。
不登校専門心理カウンセラーの田中です。
今回もメルマガの転載です。
興味ある方は下記をクリック!!
今回は自他分離というキーワードについてお話をさせて頂きます。
お母さんとしては「子どもにこうなってほしい」という気持ちは大いにあります。
まあ、このブログをお読みなられているということは、
少なくとも「不登校の状態が少しでもよい方向に進んでほしい」
と願っているお母さん・お父さんだと思います。
その気持ちはとても大事です。
一方で、その気持ちが先行してしまい、
ついつい子どもに押し付けてしまっているケースがあります。
例えば、学校の話をすると大抵不登校のお子さんは、
「あ、学校に行ってほしいんだ」と感じます。
その時、お母さんはこう言います。
「いや、学校に行ってほしいとは思っていないんだけど・・・」
本当でしょうか?
だとすれば、子どもが学校に行きだしたときに、
ホッとしたり、うれしくなるのはなぜでしょうか?
また、「明日は行く!」と言っていて、
次の日行かなかったら落ち込んでしまうのはなぜでしょう?
やはり根底には「学校に行ってほしい」と言う気持ちを
お母さん・お父さんは持っているものです。
で、これは親の気持ちです。
私はこういう気持ちを「持ってはいけない」とは思いません。
持つ「べき」ともと思いませんが、
その気持ちは当然のことですし、非難する気はありません。
むしろある程度持っておいていいものだと思います。
ただし、それはあくまでも親の問題です。
親が願っている「子どもの幸せな姿」と
子どもが願っている「自分の幸せな姿」。
これをしっかりと分けることが大切です。
この自分と他人を分けることを
「自他分離」と心理学的には言ったりします。
そのためには、
子どもが「どう考えているか」「何を願っているか」
をいろんな視点から考えてみましょう。
いろいろと空想してみるのです。
これはお母さん・お父さんの柔軟性を鍛える練習にもなります。
私のカウンセリングではこの空想力を鍛えるトレーニングを取り入れています。
まずはいろんな視点で考えてみて、
そこからお子さんが「どう考えているか」を知っていくこと。
これが自他分離のコツとなります。