こんにちは
カウンセリングルームはぴっとの田中です。
こんな相談を受けることが多いです。
長女が夏休み明けから不登校になりました。
もともとルーズなところがあり、いくら注意しても守れないところがありました。
私はきっちりとしたいところがあり、それができない長女に対してイライラしてしまいます。
夏休みが終わって8月くらいから学校に行こうとせず、いくら怒っても学校に行こうとはしません。
今、長女は父とは会話をするけれども、私とは話すのを避けようとします。
家の中は正直暗いですし、私自身いるのが嫌になってしまいます。
長女がルーズなのと、学校に行かないのはどうやったら治すことができるでしょうか。
これ以上口やかましくいっても聞かないので、長女が聞き入れる方法を教えてください。
※この事例は、生の相談をそのまま書いているのではなく、いろんなお母さんからの話をまとめた私の創作です。ただ、こういう悩みを抱えているお母さんやお父さんは非常に多いです。
子育ての悩みは本当に尽きないですね。
お母さんとしては、長女が「このままじゃいけない」という思いに駆られてしまい、怒ったり叱ったり、たくさんしているけれどもかえってうまくいかないという結果に悩んでいるようです。
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こういう場合、考えないといけないのは「叱ること、怒ることは正しいかどうか?」というのがあります。
これに対する私個人の回答は、「叱ることや怒ることにはほとんど意味がない」ということ。
こう話すと多くの方は「ええ?」と首をかしげます。
その感覚は非常にわかるのですが、事実思いっきり怒ったり、叱ったりしたことで、良くなった人を私は見たことがありません。
スポーツや格闘技の世界では、コーチが思いっきり叱ったり、怒ったりして、選手も「私のために怒っているんだ」と思ってくれ、それでオリンピックで優勝するなんて話はあります。
ただ、それができたのは、コーチと選手の思いが一致していたからです。
その思いにズレがあった場合、選手がドロップアウトしてしまう可能性は高いでしょう。
さて、このお母さんの場合ですが、私はお母さんなりに娘のことを一生懸命考えてきたんだと思います。
怒ること、叱ることは愛情の裏返しです。
しかし、この子には全く意味がなかった。
ということは愛情の伝え方を変えていく必要があります。
その一つの方略として、私がお伝えしていることは、「叱ること、怒ることを止めて、子どもがどうしたいのか、どうなりたいのかを理解していきませんか?」という提案です。
私たちは「悪いところ」をいったん見てしまうと、それに引っ張られるようになります。
「悪い」だけが見えてしまうんですね。
そして、「悪いことを正さなければいけない」と思うようになります。
これを選択理論心理学では「外的コントロール心理学」の3つの信条と呼びます。
ただ、大切な視点があります。
それは「相手は変えることができない」というものです。
相手を変えようとすると、必ず人間関係は悪くなります。
見た目には悪くないように見えても、相手は「とりあえず聞いておこう」という風になってしまうのです。
そして、この外的コントロールはご自身のメンタルが悪かったり、余裕がなかったりすればするほど使われやすくなります。
このお母さんにお伝えしたいことは、いったんリセットしましょうということ。
少し距離を取ってみて、深呼吸してから娘さんが今何を頑張っているのかを考えてみましょう。
そして、何に困っているのか、本当はどう感じているかを見ていくことです。
ただ、当然ですが、こういう見方をするには一人では限界があります。
だからこそ、専門家に聞いてみることが大切です。
「あ、そういうことか」というのが見えてくると、それだけで心は落ち着いてくるものです。
そこから少しずつ冷静に見えてくるようになります。
今回はここまでです。
※ 質問等がございましたら、コメント欄にお願いします。
ブログ上で答えられる範囲でお答えさせていただきますよ。
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