不登校は昔は「病気の一つ」として認識されていました。
しかし、1990年代以降になると、「不登校は誰にでも起こりうるもの」という見解が出てくるようになり、少しずつですが社会の中で受け入れられるようになってきました。
そんな中、不登校youtuberのゆたぽんの動画は話題になりました。
「小学校3年生の男の子が動画で学校に行かない宣言をしている」
これについて、親の教育が問題だったとか、「学校には行くべきだよ」とかいろんな意見が出ていました。
私の中の見解は、ゆたぽんは典型的な不登校の気質を持ったお子さんです。
ただ、生きる力があまりにもすさまじいタイプという意味では、ちょっと特殊かもしれませんが・・・。
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さて、今回お話をしたいのは、「学校に行かないことは悪いことか?」です。
いまだに「子どもが学校に行かないのは義務教育違反だ」という人がいますが、それは大きな間違いです。
子どもが学校に行く義務は本来ありません。
大人や国が子どもに教育を受けさせる義務があるだけなのです。
例えば、子どもが学校に行きたいと言っているのに、親が「あの先生嫌いだから学校に行ったらダメ」と言えば、これは義務教育違反です。
しかし、子どもが学校に行きたくないと言って、親や教師が頑張っても子どもは学校に行かなかったとしたら、これは義務教育違反とはなりません。
実は子どもが学校に行かないことは法律的には問題がない行為と言えます。
しかし、教育という点では何もしないといけないわけにはいきません。
ちなみに、教育基本法では教育の目的としてこう書かれています。
つまり、教育の目的は社会に役立つ人を育てることです。
そのための機関が学校と行った教育機関になります。
しかし、学校という組織や雰囲気に全く合わない子がいるのも事実です。
不登校のお子さんの特徴として3パターンあります。
1) 何らかの課題(発達障害など)を持っていて、それで学校に行きづらくなったタイプ
2) 生きる強さの弱さゆえに、学校でつぶれてしまったタイプ
3) もともと学校に合わないタイプ
先程挙げたゆたぽんは、3)のタイプです。
こういう人は学校以外の場で頑張る道を一緒に考えて行きたいなと思っています。
1)の人は、学校の中で支援を受けながら社会に旅立つ準備をしてほしいし、
2)の人は、学校の中でも自分を保てる力を作ってから社会に出てほしい。
私の中では不登校と学校との関係については、上記のように整理しています。
学校に行かないことが悪いことかどうか・・・と言う点についてですが、私はそういうことについて議論する時間がもったいないと考えています。
それよりも、その子がどうすれば社会に役立つ大人として成長できるか、そのことについて考えて行きませんか?
批判や非難からは建設的なものは生まれません。
子どもの未来、日本の未来のために私たちができることは何か?
その視点が最も大切なことだと思うのです。
さて、今週11月14日の土曜日から新大阪で、からグループワークが始まります。
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ではでは、今日はここまでです。
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3クール目は進路やキャリア教育、自立についてを中心にディスカッションをしていきたいと思います。
もちろん、その時その時の疑問についても一緒に考えて行き、「親に今できること」も探していきます。
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