カウンセリングルームはぴっとの田中勝悟です。
私たちは何かにチャレンジするとき、そのベースとなるものは「自信」です。
「まあ、できるだろう」という自信がないと、なかなか先に踏み出そうとはしません。
不登校は学校に行けない時点で、大きな挫折体験でもあります。
そのため、多くの不登校のお子さんは次へ進む一歩が見えない状態となってしまいます。
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では、どうやって自信をつけさせていくのか、今回はそのことについてお話させていただきます。
皆さんは自信がついた経験ってどんな時でしたか?
それは「うまくいった」「できた」という体験ですよね。
それを心理学の世界では「成功体験」と呼んだりします。
この成功体験をどう持たせるかということがとても大切となります。
ただ、その一方であまり意識されませんが、もう一つ大切なポイントがあります。
それは「失敗体験」「挫折体験」です。
私たちは「成功体験」以上に「挫折体験」から学んだことは多いと思います。」
「失敗」や「挫折」の正体がわかったとき、そこから「よし、頑張ろう」と思える力が湧き出るときがあります。
多くの方がやってしまいがちなのは、子どもが失敗したときに「だから言ったでしょ」「もう、全くダメなんだから」という声掛けです。
その一言を言うと、不登校のお子さんは一気に崩れ落ちてしまいます。
もともと不登校のお子さんは繊細な子が多いので、そうした一言がかなり響いてしまうんですよね。
そのため、何気ない一言でも「もうだめだ」と感情がぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。
そこで、ぜひやっていただきたいのは、子どもの失敗体験、挫折体験を大切にするという関わり方です。
やり方ですが、まずはお母さん、お父さんが、お子さんの失敗体験を子ども目線で振り返ってみます。
例えば、学校に行けないということを、お母さん、お父さんに置き換えてみてください。
そうした経験がなければイメージでも大丈夫です。
ある日、急に会社に行けなくなったとしたら、どう思われますか?
上司のせいで行けなくなった。
会社の体質が自分に合わず行けなくなった。
みんなは働いているのに、自分は働けていない状態が続いている。
上記の状態は、実はお子さんが感じている状態と似ているかもしれません。
その時に、お子さんの気持ちとどこかでリンクする部分ができてきます。
そうした気持ちをお子さんに正直に伝えてみます。
「お母さんもあなたの立場になったとしたら、本当に苦しいし、もうだめだ・・・と思ってしまうよ」
こういうやり方をカウンセリングの世界では共感的理解と呼びます。
私たちは失敗して苦しいと思ったとき、その気持ちを理解してもらったら、「わかってくれた」とホッとします。
ホッとするということは、心に余裕が生まれるということです。
その余裕ができたことで、エネルギーが出てくるようになります。
少し、自信を持たせる方法とは異なりますが、自分の気持ちをわかってくれた、受け止めてくれた時、人は少し前を向いて歩けるようになります。
それが自信を持たせる第一歩ではないかと考えています。
ではでは、今日はここまでです。
↑大好評のグループワークです。日を追うごとに参加者が増えつつあります。
3クール目は進路やキャリア教育、自立についてを中心にディスカッションをしていきたいと思います。
もちろん、その時その時の疑問についても一緒に考えて行き、「親に今できること」も探していきます。
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