カウンセリングルームはぴっとの田中勝悟です。
今日でグループワークの第2クールが終了となりました。
人数がだんだん増えてきており、とても和気あいあいとなってきています。
参加者同士のコミュニケーションも増えてきて、だいぶグループワークらしくなったなあと思っています。
個人的にはあまり口を出さないようにして、参加者同士が少しずつ前に進めるのをサポートしあえるような雰囲気を作っていきたいと思っています。
さて、今回はグループワークで少し出た話題を共有したいと思います。
テーマは「あの世」と「この世」の境目です。
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今回のお話は少しわかりにくいかもしれません。
私たちは「この世」で生きています。
「この世」とは現実の世界のことです。
この世界では、お金であったり、ルールであったり、人間関係のマナーであったり、本当に現実的な基準ですべてが決まります。
ちなみに、学校というのは「現実の生き方」を学んだり、身に着けたりする場です。
その中で、ルールやマナーを学び、生き方を自分なりに模索していきます。
「あの世」とは魂の世界です。
というと、少し宗教的な雰囲気が漂いますが、一つは「現実ではない世界」とも言えます。
この世界では、思いや雰囲気を超えた何かがうごめいています。
少し例を上げましょう。
例えば「手伝ってあげようか」と言われた場合、
素直に「ありがとう」と言える時と、どうしてもそう思えない時があります。
これは「手伝ってあげようか」といった人の背後にある思いや想念が大きく影響しています。
例えば、「あ、困っているなあ、手助け出来たらなあ」と純粋に思って言う場合もあれば、
「何か恩を着せたいな」と思っている場合もあるでしょう。
手伝うことで「自分の都合の良いように動かしたい」と言うこともあり得ます。
そうした背後にある「あの世の世界」が影響してくると、受け取った側が「ありがとう」と思える場合と、「なんか嫌だなあ」と思う場合があるのです。
現実の世界のみで見れば、こうした背後にある思いは感じないようになるので、表面的には「ありがとうございます」と言うでしょう。
しかし、「あの世」の世界が見えてくると、なんだか「素直に言えない」と言うことになります。
「なんとなく嫌だ」という場合、実は背後にある世界が関わっているのかもしれません。
と、これが不登校とどう関係するのかというと、
思春期の子は「あの世」と「この世」の境目が薄くなるということです。
「あの世の世界」つまり現実とは違う世界で物事が見えてしまいやすい子がいます。
そうなると、この世の理屈では動けなくなることがあります。
その苦しさから逃れるために、リストカットや非行や不登校、摂食障害などのいろんな行動をとらざるを得なくなるケースがあるのです。
こういった子の心理状態は、「現実の世界」だけで物事を見ている人にはなかなか理解できません。
「なぜ、こんなことをしたんだろう?」と思うばかりです。
しかし、こういう子どもたちの苦しみを少しでも減らすためには、彼らが見ている世界の片りんを少しでもいいから理解するという過程が必要です。
↑今回私がお話したことは上記の本から、私なりに理解したことです。
もしよければ読んでみることをお勧めします。
子どもたちの別の次元での世界が少し見えてくるかなと思います。
ちなみに著者の岩宮先生はユング派のカウンセラーで河合隼雄先生のお弟子さんです。
理解するというより、「味わう」という視点で読んで頂けたらと思います。
全ての不登校の子どもたちがそうとは言えませんが、「あの世とのこの世の境目が薄い」という視点を持ってみると、もしかすると違った視点が見えるのかもしれません。
ただ、無理に見る必要はありません。
まずは現実的な視点から見てみて、それでも無理だったら少しあの世的な視点で見てみる。
くれぐれも無理はなさらないことが大切です。
人が人を理解できる部分は限られているのですから・・・。
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