こんにちは。
カウンセリングルームはぴっとの田中勝悟です。
今回は発達障害についてお話をしたいと思います。
まずは知的障害と発達障害について考えてみたいと思います。
専門家の中では両者の違いは割とイメージが定まっているのですが、「どう違うの?」と思ってしまう人も多いだろうと思います。
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ここからは私個人が持っている「知的障害」と「発達障害」の違いについてのイメージです。
もし、知的障害はIQが70以下でうんぬんといった教科書に載っているような情報が欲しい方はちょっと期待外れの内容になるかと思います。
どちらかというと、私が臨床の現場の中で感じている「知的障害」「発達障害」のイメージです。
もちろん、専門家や人によっては「なんか違う・・・」という印象を持たれるかもしれません。
それはそれでいいと思っています。
私の見方が正しいとは限らないし、「そんな見方もあるのかな?」といった感じで思っていただけると幸いです。
また、ここからの話は科学的な根拠はなく、あくまで私の経験則からのお話なので、軽く読んでいただけるとありがたいです。
また、今回のお話は「大人の知的障害」「大人の発達障害」に限定しています。
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まず、私がどこで知的障害かどうかを見極めるかというと、「理解力」と「見通しがどの程度持っているか」です。
知的障害の人と話をするとき、全体的に理解が難しいことが多く、例えば小さい子に説明するような感じで伝えることでやっと理解できることが多いです。
要は小さい子、幼い子と関わっている印象です。
IQ50くらいだと、10歳前後の子どもと関わっているような印象を受けます。
そうした人たちに対して、少しばかり丁寧に関わっていく、分からないところがあれば「ああ、わからないんだ」とちょっと戻って教えていく。
そうした関わりをすることが多いように思います。
あと、知的障害の子どもは「ほめる」と喜びますね。
おべっかに弱いというか、褒められるととても嬉しそうな表情を見せる印象があります。
関わっていて感じるのは、脳の動きが全体的に遅いということです。
脳全体の能力が低下していて、普通の人の半分も能力が出せないような感じ。
そうした「全体的な低さ」を感じると、知的な課題をもっているのかな?と思います。
あと、問題が起こった場合の対処法の幼さも挙げられますね。
困ったことがあれば、ばれるところに隠したり、うそをついたり、怒られるのが分かっていて正直に言ったり、言い訳ができなかったり、言い訳をしてもすぐに見破られるものだったり。
それから簡単な漢字が読めなかったり、計算ができなかったりなど学力に問題が重なった場合。
そうした年齢よりも幼い感じが非常に強い場合、私は「知的な課題の可能性」を感じたりします。
※ 医者ではないので、知的障害かどうかわからない時、「知的な課題を持っているのかな?」と考えるようにしています。
※ よく質問されますが、知的障害・発達障害は医学用語なので、医師が診断するまでは言わない方が賢明です。我々も「発達障害の可能性があるんじゃないのか?」とやんわりと言うようにしてます。
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ちなみに、発達障害の人は突っ込みが非常に多いです。
「なんで、そういう風に思うの?」「え?どこからそう思ったの?」という突っ込み。
ただ、その人の持っている思考の流れを見ていくと、「ああ、なるほど」と思えるところがたくさんあります。
そこに、発達障害の特徴を重ねていくと、「ああ、だからか!!」と納得することが多いです。
発達障害の人が転職をする場合、「なんとなく」が多いという印象があります。
自分の中にははっきりとした思いがあっても、うまく言語化することができません。
なんというか、自分の心と思考をつないでいく力が弱く、思考だけで考えたり、心のままに動いてしまったり、そうしたアンバランスさを感じます。
勉強はできるのに、別のことはできない。
言われたことはできるのに、自分で考えると真っ白になってしまう。
こうしたアンバランスさが感じられると私は「発達的な課題があるのかな?」と思ってしまいます。
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一言でいえば
知的障害=全体的
発達障害=アンバランス
ということが言えるんじゃないかと思います。
発達障害の人はアンバランスさゆえに苦しかったり、しんどかったりします。
そのため、相性やその人に合った環境があれば、自信を取り戻せる可能性があります。
知的障害の人は全体的ゆえに何をしてもうまくいかない苦労があります。
そのため、下から支えていくような支援が必要となります。
どちらも、その人のうまくいかなさや生きづらさを理解していくことが必要となります。
それが彼らが夢を持って、前に進んでいくための土台となるのです。
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