こんにちは。

 

カウンセリングルームはぴっとの田中勝悟です。

 

今回はお薬のお話です。

ADHDの治療には薬物療法がうまくいくことが良くあります。

 

 

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よくあるのは、お薬を飲みだしてから暴力が減ったり、授業に集中できるようになったり、教室から飛び出すことが減ったりといった子どもは非常に多いです。

 

ADHDのお薬を飲んでから学校に行けるようになったという事例もあります。

 

ではADHDのお薬にはどんなのものがあるかというと、コンサータ、ストラテラ、インチュニブというものがあります。

 

これらのお薬、特にコンサータの基となるのは「リタリン」という覚せい剤です。

 

当時、リタリンが「ADHDの有効な薬だ」と言われていた時、私は大学院生だったのですが、このお薬によってADHDは脳の機能にエラーが出ているのではないか?ということが言われるようになりました。

 

リタリンという薬を投与すると、ADHDと診断された子どもは落ち着くようになります。

 

こうした事例から導き出されたのは、「覚せい剤を投与すると落ち着くということは、脳が覚醒していないのではないか?」という仮説です。

 

つまり、脳のある部分の覚醒水準が低いために、行動に落ち着きがないのでないか?という仮説です。

 

多くの研究結果の結果、ADHDの人は「前頭葉」という計画や行動のコントロールに関する箇所がうまく機能していないという知見が重なるようになってきました。

 

うまくニューロンが機能しておらず、もっと言えばドーパミンやノルアドレナリンがうまく出ていないのではないかという仮説です。

 

コンサータやストラテラというのは、脳の神経伝達物質が上手に出るのをサポートします。

 

そうした作用機序で脳がコントールできない部分を補って、ADHD特有の忘れっぽいや集中力にむらがある、体が勝手に動いてしまう、衝動的に行動してしまうといったことが軽減されるのではないかと言われています。

 

ちなみに、ストラテラを飲んだ人から直接聞いた話ですが、「頭の中のモヤが消えて、クリアになった」という感想を話してくれました。

 

この頭の中のモヤという感覚があまり実感できないという人は多いと思いますが、ADHDの人は頭の中に霞がかかっているという表現をします。

 

霞があるから、「こうしたい」というのが明確に見えずに、どんどん消えてしまったり、逆に体が勝手に動いてしまうという感覚があるのです。

 

ADHD治療薬を飲むことで、こうした脳に何らかの異物が絡まっている感じが少しずつとれていくという感覚を伝えてくれる人は結構います。

 

もし、ADHDの症状で悩んでおられる方がおられましたら、医師から薬を処方してもらうことで、改善することがあるので、困っていたら医療機関に行かれることをお勧めします。

 

 

今日はここまでです。

 

また明日このブログでお会いしましょう。

 

それでは。

 

 

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