こんにちは。
カウンセリングルームはぴっとの田中勝悟です。
衝撃的な事件をニュースで知りました。
この女の子はどんな気持ちで自死という選択肢を選んだのだろうかを考えると、胸が苦しくなります。
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不登校の子どもたちというのは、大人が考えているよりもずっとずっと苦しい中にいます。
ある不登校の女の子が、「私は暗い海の底でうずくまっている」と表現していたのを今でも覚えています。
多くの人たちは学校に行く・行かないというのを簡単にとらえています。
「嫌だったら学校に行かなくていい」というのはとても簡単ですが、当の本人は学校に行けないことをとても苦しく思っています。
しかし、その苦しさを誰かに話すと、「じゃあ、学校にいったらいいじゃない」と簡単に言われます。
そうなると、その人の気持ちはぐちゃぐちゃつぶされてしまします。
学校に行かなくていいとか、行った方がいいとか、そんな簡単に決められるものではありません。
例えば、パワハラ上司にあたってしまって、毎日がとても苦しいとき、「嫌だったら会社を辞めたらいいじゃない?」というのは簡単です。
しかし、辞めたらどうなるのか、そのあと自分は幸せになれる可能性はあるのだろうか?
周りの人を困らせないだろうか?
でもこれ以上自分を殺すこともできない・・・。
そんな中で神経ボロボロになるまで会社で働き続ける人が大半だと思います。
心療内科では薬を飲みながらも毎日会社に行っている人がほとんどなのです。
それくらい今の場所から離れるというのはとても勇気がいることです。
不登校になる子も、一度学校に行けなくなると、そこから戻るというのはかなり難しくなります。
幸い別の居場所が見つかって、「こういう風に生きていってもいいんだ」と思えたらそれは素晴らしいことですが、それもできず「自分とはほんとに何なんだろうか」と苦しんでいる人もたくさんいます。
いろいろ思うのですが、自殺した中学生はそうした苦しい中にいて、「死ぬしか自分の心が助かる道はない」と思っていたのだろうかと、想像しています。
人が自殺を考えるときは、「それ以外に手がないから」と思ったときです。
何がこの子たちをそこまで苦しめたのかは、上記のニュースではわかりません。
ただ、「若いのに命を粗末にするなんて、なんてバカなことを・・・」と彼女たちを批判するのは違うと思います。
幸いにも一人は重傷を負いながらも命はつながっている状態です。
大人たちができることは、彼女に「命の尊さ」を滾々と説明することではありません。
そこまで自身の命を軽んじてしまうほど苦しい状態であったことを理解していくことが第一歩です。
おそらくもう一人の子は 自責の念をかなり抱くでしょうし、突発的に自殺を図ることもあるかもしれません。
それを食い止めるためには、その子の苦しみや辛さをしっかりと受け止めていくことだと思います。
かなり長く険しい道のりになると思います。
どうか彼女たちの「魂の幸福」を願わずにはいられません。
不登校の子どもたちに人生の大切さや生き方を伝えていくことはあまり意味がりません。
大切なのは、その時の彼らの苦しみを理解していくという過程なのです。
本当に残念で悲しくなる事件でしたが、そこから多くの人たちが学び、繰り返さないようにしていきたいと思います。
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