こんにちは。

 

カウンセリングルームはぴっとの田中勝悟です。

 

今回も発達障害についてお話をしたいと思います。

前回に引き続き、「わかっちゃいるけどやめられない」についてお話します。

 

 

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発達障害の人の中には、「ダメと言われてもしてしまう」ということが多く見られます。

そして親や先生に叱られてしまう。

 

それで自信を無くしてしまう人もたくさんいます。

 

その時に思うことは「なんでみんなは怒られないでやるんだろう?」という疑問です。

ADHDの人の特性として「消える」ということがあります。

 

「ダメだとわかっている」ということが消えてしまうということがあります。

例えば、興味があるものが目についてしまいます。
それが気になってしまうと、「危ないから触らないようにね」ということがすっぽりと頭から抜け落ちてしまうのです。

車の例でいえば、赤信号は止まらないといけないのはわかっているけれど、信号が「赤色」になっていることが消えてしまっている状態です。

 

もちろん、多くの人は普段は信号を意識して走っているので、赤信号が頭の中から「消えてしまう」ことはほとんどありません。

 

 

しかし、日常生活ではそこまで「危ないから気を付けて」過ごすことはできません。

 

普段からそうやって生きていると、疲弊してしまってぐったりしてしまいます。

 

そのため、多くの人は「ダメ」ということは横に置いといて、「これならOKだろう」というのを組み立てて活動をしています。

 

 

ダメと言われてもしてしまう人は、「ダメ」というのが消えてしまっているためにやってしまいます。

 

それからもう一つの原因として、ブレーキの掛け方がわからなくなるということがあります。

 

そうなると、止まらなくなってしまいます。

 

止めるタイミングと止め方がわからなくなってくるのです。

 

 

う~ん、もう少したとえて言うと、ブレーキがうまく働かない状態です。

 

ブレーキを踏もうと思っても、全然効かなくて、車が待ったくとまらなくなるのです。

 

これって怖いことだと思いませんか?

 

実はADHDの人たちの中には、ブレーキがほとんど効かないということに怯えてしまって、普段からアクセルを踏まないように押さえている人もいます。

 

そういう人たちは「ずっと頭の中にクモの巣がかかっていて、人生を生きているという感じが全くしない。楽しくない」と思っていることが多いです。

 

ADHDという障害の根底は、自分をうまくコントロールすることができず、うまく行動ができなくて失敗し、困っている状態だということ。

 

単に、忘れ物が多い、注意力が散漫、多動、衝動的、といったことだけではないというのが私個人の見解です。

 

もちろん、小さいときは、そうした傾向を自覚していないのですが、成長して、脳が発達してくると少しずつ「なんで自分は人と比べてうまくできいないんだろうか」ということが見えるようになってきます。

そこがわかっている分、余計に「できない自分」が情けなくて、苦しくなってくるのです。

 

そうなってくると、今度は「二次障害」という自信の低下や生きづらさにつながってくるのです。

 

今日はここまでです。

 

また明日このブログでお会いしましょう。

 

それでは。

 

 

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