不登校・ひきこもり改善カウンセラーの田中勝悟です。
私たちは「周りに振り回されたくない」という思いを常に持っています。
もっともこれは個人差があるので、少しでも周りに振り回されたと感じる子もいれば、あまり気にならない子もいます。
この辺りは、選択理論心理学でいう「自由の欲求」というのが大きな要因となっています。
この仕組みを理解すると、実は不登校支援には大いに役立つ可能性があります。
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人をコントロールすることなんてできません。
例えば、「こういう風に言えば、相手はこう動くだろう」と思って、策をめぐらせても、思い通りに人は動いてくれないことが多いです。
できる人ほど、このことは良く分かっています。
一方で、「こういう風に言えば人は動いてくれる」と思っている人ほど、人が思い通りに動いてくれないことに腹を立ててしまい、メンタルが崩れてしまいがちです。
「こうしたら相手は動くだろう」という信条で動くことを、選択理論心理学では「外的コントロール」と呼んでいます。
選択理論心理学の提唱者、グラッサー博士は「私たちは外的コントロール依存症だ」と言っているくらい、私たちはすぐに外的コントロールの考え方に影響を受けてしまいます。
例えば、思い通りにいかないとき、具体的には仕事が終わって家に帰ったら部屋が散らかっていて、旦那や子どもはなにも手伝わず「ねえ、ご飯まだ?」と言われたら、大抵のお母さんは怒り心頭になります。
これはお母さんの中に「仕事で疲れたから、できれば夫や子どもが少しでも手伝ってほしい」という理想のイメージ写真が頭の中にあるためです。
しかし、それと現実の状況があまりにも違っていたために、その食い違いを教えてくれる反応として、「怒り」という行動が選択されたのです。
ちなみに上記の例であれば「手伝ってほしい」と書きましたが、これが「手伝うべきでしょ」と「~べき」が理想のイメージ写真に入っている場合、怒り心頭の度合いはぐっと上がります。
その光景を見た瞬間に、大声で怒鳴ってしまうかもしれません。
この怒り行動の背景として、私たちは「怒れば相手は変わるだろう」という絵が頭の中に入ってるということも挙げられます。
この「○○すれば、相手は動くだろう」という信条は、結構強固なものとして私たちの頭の中に入っています。
それは私たちの脳が「何としても私たちの理想に近づけたい」と思って行動をとるためです。
この辺りはまずは理解しましょう。
そして、もっと大切なことは、私たちの多くは「周りに振り回されたくない」「周りにコントロールされたくない」という思いを持っているということです。
これも少し考えてみましょう。
私たちが「誰かのお願いや指示を聞くとき、お願いや指示をされたから」動くのでしょうか?
先生や上司に言われたから動くのでしょうか?
違いますね。
先生や上司が好きだから、その人と良い関係を維持したくて動いたのかもしれません。
嫌いだけど、仕事と割り切って、お金のために動いたのかもしれません。
断ると後々めんどくさいことになりそうだから、とりあえず動いたのかもしれません。
人は環境や原因があって行動する生き物ではありません。
人は目的があって、目的を達成するために行動をする生き物です。
もっと言えば、自分の中にある理想の絵に近づくために行動する生き物です。
脳が目的を達成するために行動を選択するようシステムが作られているので、それとは違う状況に陥ってしまうと、一気に不快感というセンサーが働き、そこから避けるように働きます。
「周りにコントロールされている」という感覚は、自由の欲求を満たしたいという脳の目的から外れているので、それを満たす方法としてふたをして、うるさく言ってくる先生や親から離れてしまう行動を選択するのです。
不登校の解決法のコツの一つは、「子どもが自分が思っていることと違ったことをしたときに、どう対処できるようになるか」です。
イライラして怒鳴るのも選択です。
少し時間をおいてから、子どもの思いを確認するのも選択です。
放置するのも選択です。
しかし、できればより良い選択をとった方がより良い支援につながることは間違いありません。
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