不登校・ひきこもり改善カウンセラーの田中勝悟です。
無料メール相談で以下のような相談を受けました。
今回はメール相談の内容から「挫折体験と不登校」についてお伝えさせた頂きたいと思います。
カウンセリングルームはぴっとでは、個人情報には配慮させていただきますが、ブログでの掲載を条件に無料メール相談を実施しています。
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【 相談内容 】
高校生の子どもが1ヶ月前から不登校になりました。
期末テスト、夏休みの補習も受けずにひきこもり朝昼逆転生活が続いています。
部活での挫折から始まり、学校、部活、塾の生活に疲れが見え始めた4月。
学校を時々休みたがったり、週末の部活に行けなくなったり、と前兆はありました。
不登校になり1ヶ月経つと段々と自分の気持ちを話し始め、学校も部活もやめたくない、ただやる気が全く起こらないと言いました。
色々な方から連絡を頂いたり、友達から言葉をかけてもらったりすると急にやる気になるのですが、生活リズムを整えることができず、朝になるとやっぱり行けません。
どういう風に支えていけばいいでしょうか
内容は今回のブログテーマに合う部分だけを抜粋しています。
どういう内容をお送りしたかの内容はここでは省きますし、もちろんメールのみのやり取りなので、違っている部分があるのは承知の上で書いてみたいと思います。
あと、メール相談で書いた内容とは違うこともここで付け加えておきます。
あくまでも「不登校の子どもを考えるための題材」として考えてくださいね。
この方の相談で、私が注目したのは「挫折」という言葉です。
ここで注意しないといけないのは、部活で挫折したからといって、全ての子どもが不登校になるわけではないということです。
このお子さんが挫折という経験をきっかけに不登校になってしまったということです。
挫折から不登校になる子どもの多くは、「他者評価」に振り回されてしまいやすいという特徴があります。
「他者評価」というのは、周りが認めてくれるから頑張る!!ということです。
逆に言えば、周りが認めてくれなければ頑張るエネルギーがもらえない!!ということです。
不登校の子ども特有の繊細さを考えると、彼らは人一倍周りの反応に敏感です。
周りが喜んでくれるであろうということを進んでします。
これは欠点でも弱点でもなく、特に小さいうちは非常に大切な生き方です。
ただ、思春期に入ってきて「自分」というのが出てきたときに、課題となってくることがあります。
今まで周りに合わせることで頑張ることができたのに、思春期になると「自分がしたいかどうか」で行動をしないといけなくなってくるということです。
おそらく、このお子さんは途中から「自分が本当にしたいのは本当にこれだったのかな」ということが出てきたんじゃないかなと思います。
しかし、そこに答えを出せるまでの力は育っていません。
その強さを得るのに人一倍労力がかかるのも彼らの特徴です。
そうしたモヤモヤが出かかったときに、「挫折」というのをきっかけとして、一気にエネルギーが切れてきたんじゃないかと思います。
これがこのお子さんが不登校になってしまった原因だと思います。
カウンセリングの神様と呼ばれた河合隼雄先生は「不登校とはさなぎの状態である」と話されていたことがあります。
このお子さんは、今自分を変えていくために、さなぎの状態になっているんじゃないかと思います。
大切なことは、不登校のお子さんがしっかりと自分で結論を見つけていけるように支えていくことじゃないかと思います。
その際に大切な関わりとしては、この子の良さや素晴らしさを伝え続けること。
それからこの子のおかげで助かっていることを感謝にして伝えるということもいいです。
後、一番いいのは、お母さんやお父さんが挫折してどうやって立ち直ったかという経験談を伝えていくことで、その子が乗り越えていくためのヒントを提供していくこともいいかなと思います。
時間はかかりますが、少しずつでいいので、子どもが自分で乗り越えられるよう支えていくという関わりをすることがとても大切なことだと思います。
そのためにも子どもを理解するということがとても必要なのです。
来月の8月17日の土曜日は不登校セミナーが開催されます。
不登校の支援は根性論や精神論だけでは成功はしません。
適切な理解に基づいた援助が必要です。
セミナーに参加すれば、不登校支援のための地図が手に入ると思います。
室長:田中勝悟
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