不登校・引きこもり専門カウンセラーの田中勝悟です。
不登校や引きこもりと発達障害とは無関係だとたびたび話してきましたが、発達障害の中にも不登校や引きこもりになってしまう子どもは当然ですがいます。
不登校や引きこもりの原因は繊細さと生きる力の弱さです。
そのため、どうやって生きる力を育てるかが不登校支援のポイントなるのですが、時折知的障害や発達障害が疑われるお子さんがいるのです。
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発達障害や知的障害が疑われた場合は別の視点が必要
こうした場合は、通常の不登校や引きこもり支援はほとんど意味をなさないことが多いです。
なぜなら、そもそも能力的に学校や社会で頑張るだけの力がないからです。
厳しいことを言いますが、知的障害となると、一般の人のように働くことはかなり難しくなります。
発達障害のような能力的な偏り、アンバランスさも同様です。
能力的な問題で不適応状態にすぐに陥ってしまいます。
そのため、無理やり押し出して社会復帰につなげていいっても、不適応から心身ともに疲弊してしまい、また不登校・引きこもりに逆戻りしてしまいます。
また、不登校特有の繊細さも持ち合わせているため、何度も失敗体験を繰り返すのはあまりよろしくありません。
特に知的障害や発達障害のお子さんは、なぜ失敗したのか、うまくいったのかがわからないまま、「もう自分は無理だ」と無力感をさいなませてしまいより一層社会に出ようとする意欲が削がれてしまうのです。
だからこそ、違った視点での支援が必要となります。
子どもに合った環境を作ることがカギ
まずは病院に行って専門の先生に相談してみましょう。
知的障害や発達障害が疑われる場合は、知能検査や発達検査を受けるという手があります。
その上で、もし知能指数がかなり低い結果が出たとしたら、不登校に場合は特別支援学級や特別支援学校への移籍を考える必要があります。
これらの相談は医師や学校の先生に相談していった方がいいでしょう。
実際に、小学校で不登校になっていた子どもが検査を受けた結果、知的障害を持っていたことがわかり、特別支援学級に移籍したことで学校に行けるようになった事例があります。
一番のポイントはその子に合った教育や環境を提供することです。
そこでできることを増やし、自信を増やしていくことが大切になります。
また、引きこもりのお子さんで知的障害が背景にあった場合は、まず一般的な会社への就労は困難です。
できれば知的障碍者更生相談所に行き、療育手帳を取得したうえで、障害者枠での仕事を探すが作業所に行くのがベターだろうと思います。
要はその子に合ったところを探していくという視点がとても大切だということです。
ただ現実はうまくいかないことも多い
一番は子ども自身が発達障害・知的障害というレッテルを張られることを嫌がることが多いということ。
小さいうちから特別支援学級に入級したりしていれば、自然と受け入れることが多いですが、高学年になると友達の目を気にしてしまうため、なかなか受け入れてはくれません。
あまりにも自信を失っており、それでも「何とかしたい」と思っている子であれば、素直に受け入れてくれるでしょう。
また、障害告知・障害受容という課題も出てきます。
なかなか受け入れるのに時間がかかってしまい、逆にメンタルが崩れてしま子どもも少なくありません。
だからこそ、逆に慎重に支援プランを考える必要があります。
どう伝えるか、
カウンセリングルームはピットでは、そうしたときの支援プランについても相談に乗ることがあります。
時には学校の先生も巻き込んで、チームで動くこともあります。
福祉の力も借りることもあります。
要は不登校の子どもが知的障害と分かったからこそ、かなりの支援の難しさがそこに存在するのです。
いろんな方に相談して、チームを組んで動くことがとても大切です。
室長:田中勝悟
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