不登校・引きこもり専門カウンセラーの田中勝悟です
不登校の原因として、よく「親から甘やかされて育った」と言われることがありますが、果たしてそうでしょうか?
確かに過保護な親に育てられた子は、社会の中で上手に適応できないことが多いですが、それでもしっかりと働けている子も多いのが事実です。
ここでは不登校と甘やかしの関係についてお話をしていきたいと思います。

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まず、甘やかしについて考えてみる
まずは甘やかすということについて考えてみましょう。
甘やかすとはどう意味でしょうか?
一つは過保護であるということ。
過保護というのは、「子どものやるべき問題をすべて肩代わりしてしまうということ」です。
例えば、子どもがどうしていいかわからない時、手を貸し過ぎてしまった経験ありませんか?
子どもは子どもなりに自分で考えて問題を解決しようと一度は頑張ります。
その際に、「こうしたらいい」と答えをすぐに言うと、子どもは自分で考えることを辞めてしまいます。
具体的な例を挙げると、
子どもが友達関係のことで悩んでいたします。
嫌なことを言われていて、傷ついてしまい、落ち込み、悩んでいます。
その時に、「こういう風にしたらいい」とすぐに解決法を教えたり、「じゃあ、お母さんがそうならないように学校の先生と話をしてくるから」と大人だけで問題を解決しようとすること。
これらは端から見れば、大人として子どもを守るためには当然の行動として映ります。
しかし、当の子どもからすれば、「自分で考えて解決したい」という思いも当然あります。
そして、大切なことですが「嫌なことを言われて傷ついた」というのは子ども自身の問題です。
子ども自身が「傷つく」という選択をした結果なのです。
そして、「傷ついた自分」にどう対処するか、解決するかは本来は子どもの問題でもあります。
それを大人が肩代わりして、大人だけで解決をしようとすること。
これを私は甘やかしであり、過保護であると思います。
子どもには自分で考えさせることを学ばせる
少し厳しい言い方かもしれませんが、子どもには自分で考えさせるという経験を持たすことが大切です。
もちろん、子どもなので、大人から見れば未熟な解決法しか思いつかないかもしれません。
また、時間もかかるし、親としてはやきもきするかもしれません。
しかし、大人は子どもが幸せに生きていく方法を教えていくことはできません。
(非常に大切なことです)
せいぜい、幸せに生きていくためのヒントしか教える事しかできないのです。
なので、子どもの幸せを願って、すべて子どものするべきことを肩代わりすることなんて本来はできないのです。
だからこそ、子どもが自分で考えていく力を伸ばしていく、そうした視点での子育てが必要となってくるのではないかと思います。
全ての子が甘やかしが不登校に直接結び付くことはない
大切な視点ですが、甘やかしたから不登校になることはありません。
甘やかしが要因となって不登校になるのは一部の子どもだけです。
甘やかされたところで、大抵の子どもは子どもなりに、どうやればいいかを自分なりに考えて対処しようとします。
しかし、不登校気質の子どもはそうした「自分なりに考える強さ」がないので、親の過保護に依存してしまうところがあります。
そうなると、自分で考えることを放棄してしまい、問題がおこると崩れてしまい、学校に行けなくなったり、引きこもりになってしまうのです。
不登校解決のカギは自分で考える力を育てること
となると、不登校の解決のカギは、自分で考える力をどう育てるかです。
そのためには、しっかりと子どもの話を聴くということがとても大切になります。
その中で、子どもがどうしたいのかということを整理して伝えていくことで、子ども自身の考えをクリアにしていくということ。
もちろん、親子では非常に難しいところかもしれません。
しかし、そういったときにでも、親にできることがあります。
それは
「その考え方いいね」
と、子どもの出した考え方を認めていくことです。
褒めるのではなく、認めていくこと。
人は認められると、それが大きな自信につながります。
自信が出てくれば、少しずつ自分で考えてもいいと思えるようになり、考える力が育ってきます。
私たちはアウトプットすることで、スキルを身に着けていくことができるのです。
具体的なやり方は子どもや親子関係の在り方によってそれぞれ違ってくるので、よろしければカウンセリングルームはぴっとのカウンセリングをご利用ください。
無料メール相談も大歓迎です。
それではまた。
室長:田中勝悟
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