不登校・引きこもり専門カウンセラー
カウンセリングルームはぴっとの田中勝悟です。
非常に興味ある記事をネットで拝見しました。
チュートリアルの徳井義実さんが不登校だったということ。
参照:徳井義実、不登校の子供たちへ「こんな風になれるよ」 自身も小5で経験(exciteニュース)
4月17日に放送されたバラエティ番組「衝撃のアノ人に会ってみた!」(日本テレビ系)に出演した際に、かつて不登校だった時期があると語ったそうです。
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徳井さん自身も非常に独特の感性を持っている
徳井義実さんの漫才を見た人ってどくれいいるでしょうか?
個人的にはM-1の「チリンチリンがない」という漫才が非常に面白くて、おなかを抱えて笑った経験があります。
同時にこの人の漫才を見て、「独特な感性を持った人だなあ」とも思いました。
おそらく昔何かしらのエピソードがあったんだろうなあと思いつつも、徳井さんの魅力に虜になり、ファンになりました。
徳井義実さんの不登校の経験とは
上記のニュースによると、徳井義実さんの不登校の経験は次のようなものです。
VTR明け、徳井は「小学校5年、半分ぐらい登校拒否児だった」と明かし、「友達とのトラブルというか。無視されたりして。『これは行かれへん』となって、小5の後半ぐらい一切行ってない」「家でラジコンばっかり作って。ラジコンの腕だけ異常に上がって」と当時を振り返った。
非常に不登校の心理状態を表してくれるエピソードです。
ただ、この人の感性を思うと、友達関係でもなかなかなじめないところがあったんじゃないかと思います。
そこで、「これは行かれへん」と自分で決めたというところが素晴らしいと思います。
普通の子どもはそれでも無理していってしまい、心身共にズタボロにされてしまうことも珍しくありません。
しかも、徳井さんは「ラジコンを作ってばかり」と自分が夢中になれるものもしっかりと持っていました。
こういう没頭になるものがあるだけでも、子どもにとっては大きな学びになることもあります。
何より素晴らしいのはお父さん
そして、何より素晴らしいのはお父さんの対応です。
以下、上記のサイトの引用です。
「これは行かれへん」と思ったあの日、徳井を救ったのは父が「無理して行かんでええぞ」と言ってくれたこと。「日頃、鬼みたいに厳しい親父だったんですけど、その時だけ『無理せんでええ』と言ってくれて。自分で考えて、小6になる時に『このままやったらアカン』と思って、なんとか小6の始業式に行った」と学校に戻るまでの経緯を語った。
このお父さんは徳井さんのことをしっかりと理解してくれています。
だから、「「無理していかんでいいぞ」と当時の徳井さんが本当に欲しかった言葉を投げかけることができたのだと思います。
そこで自分で考える余裕というのが生まれたのでしょう。
自分で考えて、「このままではアカン」と、自ら学校に戻る選択をすることができたのだと思います。
ただ、すべての子どもに通じるものではない
ここで、一つ注意しておきたいことは、お父さんがされて対応が全ての子どもに通用するというわけではないということです。
徳井義実さんの性格と、普段は厳しいお父さんとの関係があったからこそ、効果のあった対応です。
単なる怠けている不登校の子どもであったり、家庭環境がぎくしゃくしている不登校の子に同じ対応をすると、かえって不登校の長期化を招いてしまうケースもあります。
子どもによっては「無理せず別室登校から」行った方がいい場合もあります。
私もカウンセリングで「今は休憩したらいいよ」ということがありますが、それはよほど確信をもっていないと出てきません。
それくらい子どものことを理解していないと、適切な支援や対応はできないのです。
このお父さんは徳井さんのことを本当に理解したうえで、厳しく育ててきたのだと思います。
(とはいっても、お父さん自身も「このまま学校に行かなかったらどうしよう」と不安になった時もあったと思いますが・・・)
この例は、不登校解決のほんの一部の例ですが、不登校支援の肝心の部分を表しているものだと思います。
カウンセリングルームはぴっとのカウンセリングを受けることで、子どものことを適切に理解できるようになれば、しっかりと肝を据えて支援ができるようになってきますよ。
室長:田中勝悟
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