不登校・引きこもり改善カウンセラーの田中勝悟です。
今回は不登校の末路についてお話をさせていただきます。
不登校は自然に解決する問題ではない
まず、最初にお話をしないといけないことは、不登校は自然に解決する問題ではないということ。
もちろん、親や先生が何もしないで、ある日急に「よし、明日から学校にいくぞ」と言って、そのまま不登校が終わったケースもあるにはありますが、それはごく少数派です。
それは、文科省が出しているデータからも同じことが言えます。
不登校の数は年々増加しています。
自然に解決するものであれば、数は横ばいか下がっているはずです。
増加しているということは、何らかの手立てをしていかないと解決しないということです。
今回は何も支援を施さず、放ったらかしにした場合、どんな末路が待っているか見てみたいと思います。
不登校が継続するとそのまま引きこもりになる
まず、不登校が継続すると、そのまま引きこもりになってしまいます。
家どころか、部屋からも出ようとしなくなります。
家ではゲームやスマホを一日ずっとしており、昼夜逆転している状態かもしれません。
声をかけると怒り出すので、何も言えない状態が続きます。
家族も何とかしないと・・・と思いながら、どうしていいかわからない状態が続きます。
引きこもりになると、改善はぐっと難しくなります。
不登校の頃は学校側がサポートをしてくれます。
義務教育中ということもあり、非常に手厚いです。
学校の対応に不満があったとしても、中学校までど、それ以降では支援の質がぐっと変わりますし、今度はどんな支援があるのかを探さないといけません。
また、有料のものがほとんどです。
そうした中で、引きこもりの子はどんどんと引きこもってしまいます。
引きこもりはいつか治ると思ってはいけない
大切な視点ですが、引きこもりはいつか治ると思ってはいけません。
家から一歩も出ない人が学校に行くのと、
家から一歩も出ない人が仕事にいくのとでは、雲泥の差があります。
また、仕事につくためには、タウンページを読んで、履歴書を書いて、電話して、面接をしてというステップをクリアする必要があります。
長年、引きこもっている人からみれば、かなりハードルの高い道のりです。
だからこそ、自分の人生に絶望しながら毎日過ごしているのです。
「もう自分はだめだ」と思いながら「まだまだ自分は行けるだろう」「何とかなるだろう」と根拠のない自信でカバーしようとします。
でも、できることがわからないから、ゲームや好きなことに逃げてしまい、だらだらと過ごしているのが実情なのです。
もちろん、そういう状態が心の健康に良いわけがなく、どんどんとメンタルややられてしまいます。
引きこもりの末路は・・・
引きこもりは最終的にはどうなるでしょうか?
引きこもっている人は最終的には自ら命を絶つことを選びます。
ある時期になると、そう思うようになるのです。
その時期とは、両親のどちらかが亡くなった時です。
そうすると、年金の支給がぐっと減ります。
それを見て、引きこもりの人は「ああ、もう一人が亡くなったら、もう生きていけないな」と思うようになり、その前に自ら命を絶つ選択をします。
これが不登校・引きこもりの末路です。
適切な支援を施さなければ、上記の例のようになってしまう可能性はぐっと高まります。
しかし、適切な支援をしていけば、ぐっと減ります。
そして、それはできるだけ早い段階で支援をしていくことが効果的です。
早期の支援こそが、早期の解決につながります。
室長:田中勝悟
