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不登校・引きこもり専門カウンセラーの田中勝悟です。

 

新学期に入って、学校に復帰できる子どもとできない子どもがいます。

 

いや、むしろ学校に復帰できない子どもの方が多いです。

 

その境目と、親にできることをお話したいと思います。

新学期に学校復帰できる子とできない子の境目

新学期に学校復帰できる子は確かにいます。

 

それは大きく分けて次の2つです。

 

1) 子どもの中で学校に行けるという確信を持った時

2) 学校の環境が変わった時

 

これば

 

家にいる状態 → 別室登校

別室登校    → 教室復帰

 

の場合でも同じです。

 

1年間、不登校の子どもがある日急に「明日から学校に行く」と言って、学校に行き出すよという事例が確かにあります。

 

自分の中で踏ん切りがついたのか、「もう大丈夫」という確信を持った時です。

 

これは数か月の場合もあれば、数年かかる場合もあります。

 

また、学校の先生が変わったり、校長先生が変わった瞬間に学校に行くようになったケースもありました。

 

不思議ですが、環境が変わると急に学校に行けるようになる子もいます。

 

ただ、その場合はまた環境が変わると学校に行けなくなってしまうことも多く、やはり不登校の根本を解決していくことが大切なんじゃないかと思います。

新学期になったら学校に行くと期待しないこと

まず矛盾していると思われるかもしれませんが、新学期になったら学校に行くだろうと期待しないようにしましょう。


むしろ、「学校に行かなくてもいいか」と割り切るくらいがちょうどいいです。

 

不登校の解決に一番大切なことは、やはり子どもをしっかりと信じることだと思います。

 

そのためには、子どもを理解することが必要です。

 

子どもが理解できて、初めてその子を信じることが可能になってくるのです。

 

そのためには、親自身がどしんと構えておく必要があります。

 

そうした親の姿勢が、自ずと子どもの心の安定につながります。

 

心が安定すると、子どもは自分のことをしっかりと見つめなおすことができるようになるのです。

 

この過程が本当に大切で、不登校の本当の改善に必要なことだといえます。

不登校の再発を防ぐために

新学期になったら行くと過度に期待して関わった結果、子どもが学校に行くこともあるでしょう。

 

しかし、不登校の根本的な原因が何も解決しないまま、学校に行ったとしてもいずれは不登校に逆戻りとなってしまいます。

 

不登校は学校に行ったらそれでOKという問題ではありません。

 

不登校の3つの原因を克服し、将来は社会で生きていけるように育てなおしていくことが本当のゴールです。

 

その視点で、関わった結果、新学期になって登校できた子どもがいたというだけなのです。

 

結果ではなく、プロセスをしっかりと見定めて支援していくことが大切だと思います。

 

 

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室長:田中勝悟

 

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