「電池が切れるまで」より
ゆきな ちゃん 田村由香(小学5年)
ゆきなちゃんは
合計2年間も病院にいる
治療で苦しいときもある
それなのに
人が泣いているときは
自分のことなんか忘れて
すぐになぐさめてくれる
でも たまに
夜 静かに泣いていたときもあった
いつもなぐさめていたゆきなちゃんが泣くと
こっちがどうしていいのか
わからなくなる
ゆきなちゃんの泣いている姿を
ただ じっと見ているだけだ
ごめんね なぐさめられなくて
ゆきなちゃん ごめんね
長野県立こども病院には長期入院している子供たちが学ぶ院内学級があります。
小さな体で精一杯病気と闘いながらも、院内学級では仲間と楽しく学ぶ子供たちの輝く言葉です。
行間から「命」と向き合わずにはいられない日々の中で、子供たちが息が詰まるほど激しく「闘う」姿が伝わってきます。
今年も夏の発見!角川文庫に選ばれました。