「子猫保護のポスターのところに、子猫が捨てられてたんです」


 同じマンションの方からの連絡で、絶句しました。

 昨日(4/5木曜日)の夕方、私がポスターを貼ったまさにその場所に

 子猫が捨てられていたそうです。


 ポスターのせいで、「ここに捨てれば保護してもらえる」って

 捨て行為を助長させたんだ・・・ と激しく落ち込みました。


 追い打ちをかけたのは、連絡くれた方の言葉。



「私、連れて帰ったんだけどやっぱり飼えないから、捨てられてた場所に戻してきます」


 そんなこと・・・


「じゃあお宅で保護してもらえませんか?」


 私たちのマンションは飼育頭数制限があり、わが家は満員の2匹です。

 なんとか一晩だけでも預かってもらえないか頼みましたが、


「もう捨てに行くところでエレベーターに乗ってますから」


 

 私、本当に悲しくて悔しくて、ポスターをアテして子猫を捨てた人も憎いし、

 軽々しく保護を考えてすぐに捨てに行く人も憎いし。


 でもいちばんつらかったのは、ポスターが捨て猫を増やしてしまったこと・・・

 そんなつもりで貼ったんじゃなかったのに・・・・



 私が行っても救えないことは分かっていました。

 でも見ないことにはできなかった・・・


 せめてどんな様子なのか、どのくらいの子なのかだけでも確認しようと思い

 ポスターの場所に向かいました、泣きながら。



 子猫の姿が見えなくて、あげようと思って持って行ったごはんを持って

 歩き回ってたら、



「ここです~


 明るく声をかけてくれたのは、子猫を抱いたカップルでした。


 「アメショ!?」 子猫を見た私が最初に言った言葉。

 子猫はアメショそのまんまの、あの特徴的な柄のキレイな子だったんです。

 きれいに手入れされ、ころころ丸く、人なつこく、明らかに飼われてた子・・・



「そうなんですよ、かわいいですよね。

うちに連れていこうかなぁって考えてたんです」


 ・・・・!


 1時間以上、お話しました。

 「仕事で留守にするけど大丈夫でしょうか、

 予防接種はどのくらいの頻度でしょうか。

 実家で拾ってきた猫を4匹飼ってたんです。」


 彼氏さんは猫のことを真剣に考えている質問をたくさんしてくれました。

 彼女さんもおばあちゃんが猫を飼っていたので大好きだと言ってくれました。


 ドラマみたいな不思議な縁だけど、この人たちなら大丈夫って確信しました。

 うれしくて感謝でいっぱいで、泣きながら頭をさげて頼みました。

 「たくさんかわいがってあげて下さい。よろしくお願いします」


 

 大きなお世話だけど、当座のごはんやトイレをお渡ししました。

 なんせ話し込んでる間に、お店なんて閉まる時間になってしまったので。

 それだけ真剣に、子猫の世話のことを知ろうとしてくれたんです。


 「これから電車に乗るつもりだったけど、猫がいるのでタクシーで帰ります」、と。

 車で送っていくことにしました。

 猫と出会った道は普段は通らない場所、

 でも「たまに歩くんですよ、電車代節約で。笑」


 電車代を節約している人が、子猫のためにタクシーに乗ろうとしてくれたんです。

 こんなやさしい方に出会えて、なんて運の強い子猫なんだろう!と感動しました。

 きっと捨てられて怖い悲しい思いをした分、これからは幸せになれるように

 神さまが引き合わせてくれたんだと思います。


 

 しばらくしてベランダに出たら。

 冷たい雨が降っていました。 

 あの子絶対、すごい幸運の持ち主だよね! 幸せになれる!