一石七鳥くらいメリットがあるのがSGLT-1阻害薬。
HbA1cか体重がどちらかは必ず、95%以上の確率で下がる。
⇒油断すると代償的過食が起こるため注意。
高い確率で体重が減るため「やせ薬」という認識もされている。自尊心が回復し、体重の減りから運動がしやすくなる。
前述のような各数値が下がるため、厳しい食事制限か少し緩む。⇒自尊心の回復。

また、空腹時血糖値も下がるため飢餓感、空腹感を感じやすくなる。⇒過食には注意。
・インスリン分泌に依存しない機序であること。⇒低血糖が起こりにくい。
体重減少、血圧低下(体内の水分量を減らすため)、脂質改善(糖は放っておいたら脂肪に変わる)



低血糖・・脳に障害を残しうるため高血糖よりむしろ危険だったりする。
      脳、神経組織でのブドウ糖は依存度が高いため低血糖時には神経症状が出現しやすい。

・血糖値が低下するとインスリン拮抗ホルモン:カテコールアミンが上昇する。
発汗、振戦、動悸、顔面蒼白、頻脈、不安感(交感神経刺激症状の出現)

さらに低血糖が進むと脳、神経組織の代謝が低下する。
頭痛、空腹感、生あくび、眼のかすみ、傾眠⇒さらに進むと昏睡になる。

糖尿病患者への低血糖対策の指導
・外出時は必ずブドウ糖を携帯すること(ない場合は雨やジュースなどの二糖類)。
・空腹時での運転を避けること。
運転中に低血糖症状が出現したと感じたら、先延ばしにせず直ちに車を路肩に止めるよう指導。