お待たせしました。
「新・ウエディングプランナーという仕事」(オータパブリケイションズ刊 定価1500 円 税別)が本日、ネット書店にて発売開始したようです。
本書にご協力いただきました皆様への贈呈本の到着は、もう少しお待ちくださいませ。
ネット書店
amazon
紀伊國屋書店
ジュンク堂書店
さて、本書の特徴は以上のネット書店(今月なら当然リアル書店にも在庫あり)の説明文を読んでいただければと思うのだが、堂上が特にこの部分は、と思っているポイントは
・前半の現在のマーケット状況を紹介した部分
・中盤以降の「中級者への道」と題した部分
この二つが、他のウエディング本や、婚礼業界就活本との明らかな違いとなっている。
新郎新婦やゲストなどのユーザーファーストの視点から知りうることをかなりリアルに、辛口に書いているのは他の書籍との大きな違いと自負している。
また、この本を読んだ方がウエディング業界に就職したなら、できるだけ長く勤めてもらいたいとの思いから、入門編的な前半だけではなく、しっかりと企業内で存在感をアピールできるように、中級編の入口的な内容も紹介している。
また近未来、2020年東京五輪の年までは通用する内容も心がけた。
これらが著者の考える特色なのだが、読まれた方はどんな感想を抱かれるのだろうか。
本書には書けなかったことも、今後はこのブログを通じてお伝えしていきたい。
例えば、「ウエディング業界」という表現にこだわっているのはなぜか?
それは、もとをただせばこのブログでもおなじみの、名ウエディングプロデューサーだった故・奥山祐治氏がまだお元気だったころ、一緒にお酒を飲んでいるときに「あ、そうだな!!」と教えてもらったことがあったからだ。
「堂上さん、私は常々思っているのですが、『ブライダル』という言葉ではなくて、21世紀のいまは『ウエディング』という言葉を使うべきだと思っているのですよ。なぜならば、北米で7年間過ごしてきた私にとって、『ブライダル=花嫁の』という意味は当然わかっていまして、そうするとここには男性が除外される印象があります。昨今のなし婚の状況も、花嫁=女子優先で訴求してきて、新郎=男子への訴求をおろそかにしたことも一因にあるのではないかと思っているのですよ」
こんな内容だったと思うが、さすがに業界の先を読んでいた奥山さんだ。堂上は最近、LGBTウエディングの取材案件も増えているが、多様化するユーザー指向やニーズに対応する現在において、セクシャリティー(性的指向や性的役割など)で「これはこれ」と従来の枠組みを押しつけては、せっかく玄関まで来てくれているユーザーを逃してしまうことになる。そのことから本書では「ウエディング」「ウエディング業界」と表記している。
それ以外にも、いちいち本書の中では紹介しきれなかったことがらも多々あるのだ。
ともあれ、こうした特色を持つ書籍が一般書店で販売されているという事実だけは、皆さんに知っていただければと思う。