「そうだ 結婚しよう!」
震災で一人暮らしの未婚の若者たちが心細くなっているいま、時宜を得たタイトルに思える。
過日のことだが、日刊サイゾーの依頼により、堂上は婚活のお話をしてきた。
http://www.cyzo.com/sp/2011/05/post-3.html
堂上は若い頃、アルトマンという現在につながる結婚相談所のはしりのような企業の会員誌編集部にいたこともある。それゆえ、婚活フェイズもまた、堂上が扱う主要カテゴリーとなっている。
インタビュアーの巨椋センセーは堂上の畏友で、不登校問題の専門家であり、現在は600人もの会員が所属する日本映画監督新人協会の会長も務めている。ちなみに婚礼ジャーナリストである堂上と妻を巡り合わせてくれたのも巨椋センセーだ(笑)。
このインタビューの前後に内閣府が行った「結婚・家族形成に関する調査」が発表された。
昨年9~10月にかけて、全国の20~30歳代の未婚、または結婚3年以内の男女1万人を対象に、インターネットで調査したものだが、それによると、未婚者の恋人がいる率は36%(男性30%、女性44%)となった。これは実に、未婚者の3人に2人が恋人として交際している異性がいないことになる。
恋人との交際を経て、やがて結婚に至る。
その意味で、これは
実にゆゆしき問題ではないか。
振り返れば、仲人という存在は、1990年代から急速に減少し、いまや0コンマ何%まで激減しているのである。急激に値が下がる、あるいは上がるということに対して、大人の日本人としてはちゃんと危機意識を感じていたはずなのに、いま現在のメリットしか考えない子大人(ことな)の人たちによって、それらの意見が覆い尽くされた結果ではないだろうか。
日本人が反省すべきは、震災や原発対策だけではない、と堂上は考えているのである。