新郎新婦が、結婚式場に下見に行って、プランナーからいろいろと説明を受ける。

その中で、結婚に関する素人である初婚カップルにとっては、とうてい理解不能な言葉があまりに多すぎるのではないだろうか?という反省が、いま業界内でもささやかれている。


例えば、「プラン」という言葉。

これは業界的には、挙式・披露宴の主要なアイテムをまとめた「パッケージプラン」や、お値ごろの価格で複数の中から気に入った衣裳を何点か選べるという「衣裳プラン」、そして開業○周年という記念の節目などに、ご愛顧をいただいた消費者に利益をある程度還元しようという目的で企画される「記念プラン」などの存在を指す。


「われわれにとって常識の『プラン』という言葉ですが、しかし、はたして新郎新婦にとっても常識なのでしょうか」と、かつて堂上に語ってくれたのが、ぐるなびウエディングのTマネージャー。確かにその通りだ。


6月22日発売のホテレスウエディングでは、この「業界の常識は、カップルの非常識!?」を特集にし、業界ではどんな努力が必要かを考える内容になっている。


言葉だけではない。

実際のサービスにおいて、会場側はきちんと素人である新郎新婦に、説明義務をはたしているだろうか?


キャンセル問題が多発するのは、そこに顧客満足がないからと、インタビューした弁護士の先生も語っていた。

つまり、そもそも顧客満足があれば、担当者に信頼を寄せていれば多少のミスや至らない部分があっても、新郎新婦はお祝ごとの最中ということで、なかったことにしてくれる。


で、あるにも関わらず、キャンセルやクレームが発生する。

これはその会場、その担当プランナーに問題があると断じざるを得ない。


こうしたトラブルを避けるため、新郎新婦の皆さんには、建物の見てくれだけではなく、接客した担当者に信頼が置けるかどうか? をまず判断基準にしてほしいものだ。


ベンツの販売店ディーラーが、お客さまに不快な思いをさせたり、当初提示した額とは違う高額の見積もりを後になって提示するだろうか?

極論ではあるが、金額的にほぼ同じこのケースを想定して、新郎新婦は結婚式場の下見に出かければ、トラブルはずっと少なくなる(つまりダメな会場からは、さっさと退出)と思うのだが、いかがだろうか。