婚礼ジャーナリスト  堂上昌幸BLOG-引っ越し1



一緒に仕事をしている文殊リサーチワークスさんから、引っ越し祝いのお花をいただきました。

ありがとうございます!


さて、引っ越しのまとめ。

時期に関する話である。


担当者「今年は不況なので、引っ越ししたいけれど我慢する世帯が多く、件数自体は平年より少ないです。しかし、引っ越しはシーズンによっても値段が変わります。3~4月がピークで、最近は年末も増えています。今年は2月に動き出しましたから、少しでも安く引っ越そうとピークを外す方が増えたのだと思います」


まさにこのピークシーズンに引っ越しをした堂上。

しかし空き賃貸物件の多数がその直前に出る関係上、この時期に決めるのは抗しがたい面もある。

ただその中でも、平日にする、4月中旬以降にする、などが安くするポイントであると担当者は教えてくれた。

平日も土日や祝日と連続しない火曜から木曜は、車を押えやすいのだ。


「時間によっても、安くできます。通常9時から午前中いっぱい 1時から5時という2回転で運営していますから、この2時からというものを選べば安くなります。しかし午前中の世帯が荷物をまだ片付けてなくて遅れる、あるいは搬入自体は5時に済んでも、それから荷ほどきとかやっているとあっという間に8時で、お腹もすいているのに今晩寝る場所すら確保していないという状態になりがちなのが、この午後便です。だからできれば午前便を選ばれることが賢明です」


そうなのだ。堂上も過去、午後便で引っ越しをした際に、まったく片付かず、テレビを設定するのがやっとで、風呂に入ることもできず、コンビニ弁当を食べ、ついには寝る場所の確保もままならず、ぶるぶる震えながらコートを着たまま寝たことがあった。

そういうこともあるので、新婚夫婦ならば、なおさら午前便を選びたい。


ただし、最初に新郎が新居に入り、結婚式前や後に新婦が入居するというスタイルを取れば、この問題は解決する。後から引っ越す新婦は、安い午後便でも大丈夫だろう。


堂上の場合は、再見積もりの段階で、納得するE社に決定した。

堂上は、接客業であるウエディング業界を取材テリトリーとしているので、他社との相見積をとる際に、ただ安さだけを追求しない。

安かろう悪かろう、では困るのだ。


そしてそこでまじめに働いている方々へのリスペクトもなければならない。引っ越しスタッフも、家に帰ればかわいい子供と奥さんがいる、と想像する。きちんと生活してもらわなければ、家庭がおかしくなれば、やがてこの社会全体がおかしくなってしまう。

それがまずある。


しかし、その一方で、引っ越し業界は二重価格となっている事実にも留意しなければならない。

最初の見積もりで、定価18万円と出してきた企業が、あとで10万円を割る金額を提示してくるのである。

こういうことをやっていては、業界自体の信頼性が失われるし、最初からズバリ、グリーンオンの金額を提示してくる企業に、消費者が好感を持つのは当たり前のことだ。


価格への信頼性というものは、ブライダル企業でもいまさんざんに論議されている。

この不況下、他社より安くして、なんとか新郎新婦に下見に来てほしい。

気持ちはわかるが、ブライダル業界の場合は、成約後に平均80万円高くなってしまうのである。この点、まだ引っ越し業界の方が下がる分、ましだといえる。


業者の再見積もりでは、合意した金額の見積もり書を引っ越し前にちゃんともらうことも、忘れてはならない、大切なポイントだ。支払いは、当日の作業開始前か終了直後に現金払いとなるので、前日までにそのお金を用意しておく。


ご祝儀だが、堂上はかならずお渡しするようにしている。

ただ現金でない場合は、ビール券などの金券でもいいと思う。

マナーとしては終了後にお渡しするものだが、当日はなにかと気忙しいので、開始前のご挨拶の時に今回はお渡しした。

これでスタッフがモチベーションを上げてくれたかどうか()


引っ越し代は8万円台前半だったが、そのほかにエアコンのホース取り換えで12000円、電灯を新たに2つ購入した代金もあり(これはまともに買うとびっくりするくらいの金額です)、けっこうな散財となった。


しかし、E社の営業マンの素晴らしい接客ぶりと、当日のスタッフの気持ちの良い働きぶりには感謝している。

(この項終わり)