手作り大賛成!
しかしどの部分を手作りしてオリジナル性を出すかは、新郎新婦のお好み次第だ。
そして、くれぐれも、本来楽しむべき結婚式の準備を、ブルーな気持ちで過ごさないよう、ストレスのない、自分にとって楽しめる内容の準備にすることの大切さ。
今回は、手作りで、費用を浮かせてしまおうという場合について紹介しよう。
結婚式の費用は、いま全国平均で約319万円。できるだけ安く、しかしちゃんとゲストにも満足してもらえ、自分たちの記念日に相応しい内容にしたい。
そこでどの部分を手作りすると、費用が助かるか? というと、まず衣裳。
新婦が手作りでウエディングドレスを作れば、シルクなどの高い素材をふんだんに使わなければ、レンタルする場合にくらべずい分安くできるだろう。
もちろん裁縫技術のほかに、デザインの才能も必要だが、しかしながら多くの花嫁は、時間もないしそんな特技も持ち合わせていないし、有名デザイナーのドレスの方がはるかにおしゃれなため、これは事実上、ムリ。
うまくすればフタケタのお金は浮くはずだが、普通の花嫁は、この項目はスルーするのが賢明か。
ではあとは何があるか?
リングピロー、引き菓子、BGM、オリジナルエンドロール、なんでもいいし、それぞれを合算すれば、けっこう省予算にもなるし、自分たちならではのオリジナル性も出せる。個人的には、引き出物袋というものを、一度手作りしてみたいものだ。あれは購入すると、結構高い気がするわりに、結婚式場のネーム入りでおしゃれでないものが多い。
さて、一番着手しやすいのは、ペーパーアイテムの手作りだ。
ペーパーアイテムは、持ち込み料がかからない会場がほとんどだ。
だから自分たちで作れば、その実費分、費用を安く抑えられる。
ちなみに会場の既製品を使用すると、だいたい以下のようにかかる。これはあくまでもサンプルであり、会場によってはもっと高くもあり、安い場合もあるが…。
招待状 @500
招待状筆耕料 @200
席札 @200
席次表 @700
メニュー表 @300
私が結婚した15年前と決定的に違うのは、いまはパソコンとプリンターがあるということだ。自宅のプリンターではなくて、上司にかけあって、会社の高級なプリンターを利用させてもらおうじゃないか。日中ではなく、勤務時間終了後に使うと言えば、上司も知らないふりをしてくれるはずだ。
パソコンを使用して制作し、この会社の精緻なプリンターで打ち出されたペーパーアイテムならば、充分に「商品」として評価できるものになる。
一応、良い結婚式にするためのパートナーであるプランナーにサンプルを見せて、相談してほしい。
高級ホテル以外のプランナーならば、その出来栄えをほめてくれるはずだ。
(高級ホテルでは、お客様である新郎新婦が作ったものでも、出来栄えがその高級ホテルのレベルに達していないと、そうと知らないゲストからクレームをつけられることを避けるためお断りされるケースもある。そういう難しい面があるのは否めない。ただ本当に良くできているのであれば、高級ホテルでも問題なく使わせてくれるだろう)
で、仮にゲストが70人とすると…、
招待状 @500 ×70人=35,000
招待状筆耕料 @200 ×70人=14,000
席札 @200 ×70人=14,000
席次表 @700 ×70人=49,000
メニュー表 @300 ×70人=21,000
合算すると133,000円分を手作りしたことになる。
招待状や席札、席次表は、サンプルを1枚、その結婚式場からもらえばいいのだ。
あとは、それをモデルとして、きちんと作る。
この際、特に席次表、席札は、何度もゲストの名前を間違っていないか? 確認することが大切だ。例えば自分がゲストだとして、自分の名前が間違っていたら、どんなにいい結婚式でも、楽しさが半減してしまうからだ。
(そして会場が用意したものと勘違いして、宴会サービススタッフや、プランナーに文句をいう人もいるので、そのあたりにも配慮してあげるのが大人というものだ)
もちろん、紙代は原価としてかかるので、使う紙にもよるが、それでも紙代が安いならば133,000円のうち、3万円程度として、10万円が浮くことになる。
セブンイレブンやローソンなどのアルバイト時給が1時間850円、8時間6,800円とするならば、実質15日以上のアルバイトに匹敵するこの10万円。
アルバイト感覚で、7日で済ませてしまえば、お得感もおおいに持てるのではないだろうか。
ちなみに、トップとボトムのかわいいネーム&メニューカードは駿台トラベル&ホテル専門学校のホテル学科ブライダルコースの学生さんが手作りしてくれたものだ。