この映画を見たいとなったら、隣の金沢まで行かなくてはいけない。我が県内の上映は無しということ。最近自分の観たいロードショーが近所では公開されないこと多くとても悲しい、地方暮らしの寂しいところ。


映画の感想。

ジャンヌ・デュ・バリー夫人については、漫画「ベルサイユのばら」を一度でも読んだことのある人や宝塚ファン(フランス革命前後の時代の題材が多し)はお馴染みのはず。

主人公以外の登場人物、ルイ15世の三人の娘やメルシー伯などもすぐに合点がいくから話の筋に迷わずにすんでストレスなく観られるのは良い。

主人公のジャンヌは、知らない女優だと思ったら、監督も兼ねている人だった。「いつか晴れた日に」のエマトンプソンに近い感じ。上手いけど年齢の違和感拭えず。

ルイ15世演じるジョニー・デップは、これまたずいぶん貫禄がついた印象。マリーアントワネットは肖像画通りの役作り。

娼婦から公妾まで上りつめたジャンヌの方が読書好きで知的な会話もできる女性に描いていたのが面白かった。ただ自身の栄華もルイ15世の崩御であっけなく終わる。(実際は一年くらいの幽閉ですんだらしいが)

ルイに忠実に尽くすラボルドという人物だけは、知らなかったのでいろいろ調べたが詳しくはわからなかった。

好人物のラボルドも、ジャンヌもルイ16世もアントワネットも皆この後断頭台に行く。

フランス革命の足音は聞こえなかったけど、ジェットコースターのような人生を描いたこの映画は本国ではヒット中とか。

個人的には興味深く観たが、金沢のロードショーもあっけなく終わってしまった。