講演会の内容を書き起こしているのは、出演者でもあった若松英輔氏のNHKラジオ講座「詩と出会う 詩と生きる」に、「読むだけでなく書くことをすすめるのは、書くことによって人ははじめて自分が何を感じ、何を考えていたかを知るから」とあったから。確かに、ブログでも書くことを習慣にしないと、どんどん文章を考えるのが億劫になってしまう。
そうはいうが私の拙い文章力では正しく講演会の内容を伝えられるか怪しいので、とりあえず印象に残ったことを並べてみる(あーメモをとって良かった)。

1、幸福の意味を見つめなおす三冊
・古典は名著しか残っていない。(2500年前に書かれたものが読める!)
・人間は生きている限り幸せではない、長く生きていると愛する人と別れなければいけない。
・しかし幸福は最期の日まで待たなくて良い。幸福である、と気づいた時から幸福になる。幸福であるとは、生きているということ。 岸見氏より

・「走れメロス」の主人公は誰?メロスではない。
・1日6人殺していた王が最後はメロスの仲間たちに入れてくれ、というまでに変わる。いちばん改心した王が主人公。
・この物語はどこで起きた?異国ではない。我々の心の中で起きている。我々の中にいる王がどう変わっていくか?という話。
・1日に6人、もうあいつはいいや、と人を切り捨てることがある、そんな自分が変わる話である。
・若い時は文字を読むが、年をとって心で読むようになれる。 若松氏より

・落語は聞き手のイマジネーションに委ねる古典であり、幸せの材料となる。
・噺家と聞き手の境が無くなったとき=噺家と聞き手のイメージがシンクロする時があり、人生を変えるきっかけとなる。  釈徹宗氏より

2、困難や挫折に向き合う三冊
・死ぬ時まで個人的幸福、人間的幸福を優先しなければいけない。
・文学に国境はない。韓国の人は日本文学を我々の文学として読んでいる(が日本人はそうでない)。  岸見氏より

・イエズス会の宣教師は頭がよく意志が強くて敬虔な人。そんな人たちがいちばん大事なものを捨てさせられる。
・捨てて初めて神の使徒となる。神父の衣を脱いで初めてなれる。
・自分が挫折の中でやるべきことをやり遂げられる。  若松氏より

・孤独、沈黙、依存といった負は、生きる豊かさである。
・上手に依存できる人が自立できる人である。
・自分濃度が高い人(自我が縮小した人)は、幸せにはなれない。 釈徹宗氏より


続く