次に大ちゃんについてを書こう。
 
私の記憶は、世界ジュニアで優勝したころまで遡る。
世界ジュニアを制するのは、シニアでの活躍が期待される登竜門のようなものだ。
しかし世界ジュニアで良い成績を獲っても、シニアでは実績が残せない選手もいる。
成長期が上手くかみあわなかったり、怪我に泣いたりする例もあるためだ。
 
日本人で世界ジュニアで優勝した選手は、
女子は、佐藤有香、小岩井久美子、太田由希奈、安藤美姫、浅田真央、村上佳菜子
男子では、高橋大輔、織田信成、小塚崇彦、羽生結弦
大ちゃんは2002年に優勝しており、これは小岩井久美子の1993年以来9年ぶりの日本人優勝者であり、
日本男子では初の快挙である。
もっともソルトレイク4位の本田武史くんは、同世代にヤグプルがいたが、世界ジュニアはヤグに次ぐ銀メダル
を獲っている(これも凄い快挙^^)
 
2002年はソルトレイクオリンピックと長野ワールドがあった年で、その年に世界ジュニアを制した大ちゃんは
脚光を浴び、長野ワールドのEX解説をしていた。
そこで、ヤグの演技について、「自分もヤグのプログラムが好きで、ステップを真似してやってみました」
みたいなことを言っていたような記憶がある。
 
シニアにあがってすぐは今ひとつ成績も振るわなかったが、モロゾフについてからは飛躍的に伸び、
ステップが得意で情熱的なプログラムを滑る、面白い選手というふうに私の印象が変わった。
同じコーチに師事していたため、美姫ちゃんとは兄弟のように仲良く、
「知名度が美姫ほど無いのが悔しい」と発言していたような気がするのだが・・・違ってたらごめんなさい。
また、ガラスの(心臓を持つ)エースというありがたくない呼び名も、この頃から払拭し始めたのではないか。
 
ところが、転機がやってくる。
大ちゃん第二章の幕が開く。
 
モロゾフが、1年の休養明けの織田くんのコーチも引きうけるというのだ。
この経緯は、当事者にしか分からない。
ひとつ言えることは、モロゾフが日本人メンタリティとは全く違う考え方を持ってるということだ。
佐藤コーチが、一時期荒川さんと村主さん両方を見ていたり、海外でもライバル同士が同じコーチにつくことも
無いことは無い。
ただ、きつかったのだろう、これが原因で大ちゃんは、モロゾフの元を離れる。
 
そして、気合いが入っていなかった練習中、大怪我をするのだ。
 
続く