出産の痛さを「鼻からスイカ」とか色々言うけれど、陣痛に比べたら何でもない気がする。

前駆陣痛を含めたら、1日半くらい陣痛が続いた。
前の日にフライングで病院行ったら、まだだからと帰されたので、翌日はしばらく我慢して行ったのだけど、既に5センチ開いて入院の合格が出た。

ここからが長かった。

「子宮口が10センチ開くまでがんばって」で、病室で待ってたけれど、最初のうちは他の病室の同じく陣痛がきてる妊婦さんの叫び声を聞く余裕があったのに、いつの間にか誰よりもでかい声で叫んでたえーん
もう産むの辞めたい、とまで思った。ずっと「もうイヤだー!まだ?!」と叫び続けた。
旦那さんに腰をさすってくれと頼んだり、腕を力いっぱい爪をたててつかんだ記憶がある。

なのに、あれだけ痛かった痛みを表現できない。
腰をハンマーで内側から殴られてるような?
ものすごい便秘の後のお腹の痛さのような?

狂いそうになる程の痛みを、今は忘れて表現できない。

また出産出来るように忘れる仕組みになってる、と何かで聞いた気がするけど、確かにそうなのかも。

ちなみに分娩台に上がってからは20分くらいで産まれた。

出産時にしたい事リストを助産師さんに色々お願いしてたけど、実際はそんな事感じる余裕なんてなかった。

音楽なんて聞こえないし、アロマ焚いてても匂いなんて感じないし。
へその緒パパがカットしたし、カンガルーケアもやったけれど、全部放心してた。

赤ちゃんが無事健康で産まれてくれてすごい感動なのに、感動より不思議さと疲労感が強かった。

胸に乗せられた赤ちゃんを見て、すごい赤黒いけどこんなものなんだろうか、と思ったり、身長や体重を測ってるのをボーッとしながら客観的に見てた。

赤ちゃんが一足先に分娩室から出て行った後に、処置したはずの胎盤がお腹に残っていたらしく、しばらく病室に戻れなかった。
助産師さんに手を突っ込んで胎盤を掻き出して貰ったけど、切開したとこを縫った直後なのに大丈夫なのだろうかと心配だったし、これも出産より痛かった。

それにしても、本当に助産師さんには頭が上がらない。
陣痛も長時間付き合ってくれ、出産中もいきんだ時におそらく出てしまった気がするう○ちを処置してくれてた感覚がある。

ようやく出産が終わり、少し眠った。
眠って起きた時の方がずっと赤ちゃんが産まれたんだと実感できたし、感動できた。