Merry X'mas | 描きたい放題 !

描きたい放題 !

気が向いた時に 落書きした絵をUPしたり
  ピグ日記 日常日記 有り

注意 今回も  長めにUPさせて頂いています


    どうぞ 時間がおありになるときに 読んで頂けたらと思います m(_ _ )m











12月   歌舞伎町 行き交う人々は どこか浮ついて見える




「 今年は 何やるんだろうねぇ」


女は 楽しそうな顔をして 店で煙草を吹かしている



そこへ 別の女が店の中に入って来た



「 オトセサン  コトシノ クリスマス  ナニヤルカ キマッタラシイデス」



「おっ! そうかい   で、 何をやるんだい?」



ネコ耳の女は 手に持っていた回覧板を広げ



「 クリスマスツリー ツクルラシイデス」



「ほほう そりゃ男手が必要だね」


と言うと 2階へと目線を上げた




その頃 2階では・・・



「 ぁぁ・・・ 世間様は忙しいと言うのに 何で万事屋は こう暇なんだ?


  なぁ  新八」


「・・・ そんな事 僕に聞かれても知りませんよ」


「何か 楽しい事がやりたいアル」




  ピンポーン



「!?  誰だろう」


「銀時  いるかぁー」


お登勢が ヅカヅカとあがって来た


「何だ  ババァ」


「相変わらず 暇そうだね・・・あんたら」


「うるせぇーな  嫌み言いに来たのかむかっ


「ふぅ・・・  回覧板持って来たんだよ


  あんたら そんなに暇なら  これ手伝ってきな」



「? クリスマスツリーを作ろう・・・だと」


「しっかり この町の為に働いておいで」


「ババァ ・・・これ手伝ったら 何か貰えるのか」


「ボランティアだよ」


「けっ  俺ら タダ働きかよ」


「銀時・・・ しっかり手伝って来たら 甘いケーキでも


何でも食わせてやるよ」



    ( ̄ー☆


「ババァ  本当だな   約束だからな」


「ああ・・・」


(コイツは ガキか・・・ (^_^;) )




数日後



歌舞伎町公園



「えー 皆さん  ご参加頂き ありがとうございます」


役員の方が 色々と挨拶をしている中


一人の男が 遅れてやって来た


その男の側には 奇妙な物体が寄り添っている



銀時達は その男を じーっと見つめた



「・・・ あの  ・・・何か


  私の顔についてますかね」



「お前・・・ 」



(;^_^A  「・・・何です・・・」



「お前  ヅ


「ゴホン  ゴホン  私は ただお手伝いをしに来た


 通りすがりの者ですよ」



「・・・通りすがりって・・・ かつら」



         ボカッ  パンチ!


「痛ァァァ」


新八は 得体の知れない者に殴られてしまった



「なぁ・・・  神楽  あの変な物体は奴か・・・」


「奴アルネ・・・」



どうやら 奇妙な物体は エリザベスのようである





描きたい放題 !




「はい 皆さん それぞれお好きな物を この箱の中から選んで


 この木に飾りつけして下さい」



みんな それぞれに選んだ物を持って 木に飾っていく




「!??!  あの・・・ カツラ じゃなかった 通りすがりさん


何を 飾りつけてるんですか!!」



「うむ 短冊だが」


「短冊って・・・  七夕じゃないんですよ (;´▽`A``」


「わかってはおるが サンタに願いを叶えて欲しくてな」


(そんな格好して お前がサンタだろ・・・)


「・・・・ あせる  願いって何を・・・」



新八は 短冊を覗き込んで見る



”来年こそは  日本の夜明けが来ますように”




(それは年始の挨拶の時に 神社でお願いした方がいいんじゃないのかな・・・)



「銀ちゃん・・・ 短冊も飾っていいアルか?」


「・・・願いが叶うのなら 俺も飾りてぇ・・・」


「ちょっ! ダメですからねェェェ   銀さん達!!」


「しかも 短冊なんてありませんよ  カツラじゃなかった 


通りすがりさんは 自前で持って来てるんだからァァァ (;^_^A」



「ヅラ  短冊 俺にもよこせ」


「私にも よこすアル」


「ヅラじゃない カツラだ!!」


「お前達の分まで 用意して来てはおらぬわ」


「けっ 使えねぇー奴だな」


「そうアル 使えねぇーアル!」




             ドカッ パンチ!


[ 貴様  桂さんを愚弄するか むかっ ]


「 むかっ 何するアルか  不審人物のくせに」


                 バキッ パンチ!




「ちょっと 二人共 喧嘩しないで」


エリザベスと神楽の喧嘩は 次第に激しくなり


クリスマスツリーにする木に 二人共体当たりしてしまった



          グラ グラ



「 !!!  おいィィィ   ヤベ―ぞ」


「うわぁ!!  木 押さえてェェェ」


「しっかり支えろ」




今にも こちらへ倒れてきそうな木を 銀時達はしっかり押さえ


なんとか倒さずに済んだ



「ああ・・・ 危なかった」


「まったく 何やってんだよ」


「さぁ 傾いた木を元に戻すぞ  せーの!」



  「よいっしょ っと」



             ベキッ 



「!?  ベキッ・・・って!!」


「今の音は 何だ!?」


「・・・銀時・・・  この木  幹の所にヒビが入っておるぞ」



             !!!!


         (ど~しよう)


「ヤバ  どうするんですか」


「・・・知らん顔してりゃ 大丈夫だろう」


「一応 元の位置に戻ってるし」


「・・・  いいのかな・・・  あせる



「じゃ  新八 名乗り出るアルか」


「えェェェ  何で 僕なんだよ むかっ


「だったら 黙ってるアル  これくらいの傷なら 大丈夫ネ」



神楽は 木を叩いてみる


「ほら 何ともないネ」



「・・・うん  大丈夫そうだね」



その後も 飾り付けを続け 日が暮れだした頃には


立派なツリーが 出来上がっていた




「皆さんのおかげで 素敵なツリーが出来ましたね


では  さっそくライトを点灯してみましょう」




クリスマスツリーに 色とりどりのライトが輝いていく



「うわぁぁ!!  綺麗アルな」


「おお  日本の未来も このように明るいといいな」


「よし  これでババァに 美味い物食わしてもらえるぜ」



「銀さん・・・ まずは クリスマスツリー出来上がって


感動するってことは ないんですか・・・」




「ああ? 何言ってんのォォォ 新八


 銀さん こんなに嬉しそうな顔してるでしょーが!!」



「・・・ その顔は 食べ物の事で いっぱいの顔です」



「どっちも 嬉しいね  キラキラして綺麗なツリー出来たことも


美味しい物食べられることも」




「はぁ・・・ この二人は 食べる事が人生で最大の 楽しみなんだな・・・」




「さぁ 新八  神楽


 急いで帰って 美味い物食わせてもらうぞ!」



「おう!」



「えっ  もう帰るんですか?!」



「早くしねーと ババァ 約束忘れちまうだろうが」


「それは 困るアル」


「だから さっさと帰るぞ」




銀時達が 急いで帰ろうとしていると


後ろから 誰かが連いて来る





「・・・・・」


「・・・・」


「・・・・」



ニッコリほほ笑む男  (≡^∇^≡)



「・・・な~んで 連いて来てるのかな  ヅラくん」



「美味い物は 大勢で食べた方が もっと美味くなるぞ」


「美味い物は 一人占めしたいのに  人数増えたら


俺の食い分が減るだろうがァァァ むかっ



「何!?  一人占めするつもりアルか  銀ちゃん むかっ


「銀さん・・・  普段から そんな風に思ってるんですか・・・」


「銀時  みみっちいぞ」



「うるせェェェ  神楽と新八は 仕方ないとしても


ヅラ てめぇーは余計なんだよむかっ


おまけに その変な奴も連いて来てんじゃねーか」



[ 俺にも 食わせろ ]



銀時とヅラが 言い合っている中  神楽が 突然走りだした



   「!!!」



 「一番に着いた者が 好きなだけ食べられるネ」


「なぁっ!!  そんなの先に走り出してから言うんじゃ ねェェェあせる



「うォォォ   負けられんぞ エリザベス」


[ もちろん ]



神楽の後を追う  ヅラとエリザベス



「だから てめーらは お呼びじゃねぇーって言ってんだろうがァァァ


  待て  コノヤロウ むかっ



「ちょっと  みんな 待ってよ  僕を置いて行かないで」


みんな スナックお登勢へと 全力疾走して行った




     ガラ



「ババァ  飯!」


「銀ちゃん  どくアルネ」


「うるせー 1番は 俺だ」


むかっ 入口 塞ぐなんて  せこいアル むかっ



     ムギュ



「うおっ あせる



[ そんなとこに つっかえてるんじゃねぇーぞ  コラ むかっ]



次から 次へと  みんなが駆け込んで来るので


銀時は 下敷きにされてしまった



「うぐぐぐぐ」



「あんたら 何やってんだい・・・」


「コイツラ  バカダネ」



「いいから  早く てめーら どけろ むかっ




なんとか 起き上がり お登勢に向かって


「 町の手伝いしたら  何か食わせてくれるって約束しただろう」



「ああ  だがね・・・  フゥ・・・


今日中に 食わせる約束をした覚えはないんだがね」



「えっ?!」


「そうですね・・・  お登勢さん そんな事 一言も言ってなかったですね あせる


「・・・ 銀ちゃん  ・・・


  こんなに 走ってきたのに  むかっ



「無駄あしだったか・・・」



[ けっ]



じぃ~ィィィ


「 な・  なんだよ あせる



 


 神楽  新八  ヅラ エリザベス


3人と1匹の 冷めたい視線が痛かった



「ハァ・・・  ご馳走は クリスマスイブに 用意してやるよ


  だから 今日はとっとと 帰んな」



「仕方ないなぁ   エリザベス帰るとしよう」



[ けっ  無駄な期待させやがって]



「 むかっむかっ  だから てめーらは 元々関係ねーだろうが」


「じゃ  僕も 今日は恒道館の方へ 帰りますね」



「銀時  あんたらも さっさと帰っておくれ」


「ショウバイノ  ジュンビデ  イソガシインダヨ  コッチハ むかっ



「・・・・・」





がっかりして 部屋へ戻ってきた銀時と神楽



「銀ちゃーん  お腹空いたアルヨ」


「・・・ もう  俺は寝る   お前は 酢昆布でも食ってろ」




「・・・・  そうするアル・・・・」









銀時が  ふて寝してしまった頃




誰もいない公園に  一人の男が現れた




その男は  クリスマスツリーの前まで来ると


思いっきり ツリーを蹴飛ばし始めた




   何度も   何度も





元々  幹にヒビが入っていたせいもあり


ツリーは あっと言う間に 倒れてしまった





「クリスマスなんて  この世から なくなってしまえ むかっ



男は  そう呟くと  その場を立ち去って行った






          2話へ続く