当日
参加者は、 早めに着替えて行動していた
「ふぅ・・・ 髪ほどいていると 邪魔だな・・・」
土方は、 長い髪に 気をとられていて 前から歩いて来た男に気づかず、ぶつかってしまう
「あっ すいません!?」 「いや、こちらこそ!?」
「あぁぁぁぁぁぁ!!」
「何だ てめぇーの格好は!!」
二人 同時に叫ぶ
それは、 袴を着た 土方と ナース服を着た 銀時 だった
「気色悪ぅぅ」
「何だよ その うっとうしい 長い髪は!」
「お前こそ 何だ 見苦しい 足出すな
」
睨み合う 二人
(こいつには、 勝った!)
二人共 勝手に そう思っているのだった
そうこうしているうちに、 大会が 始まる時間が来た
エントリー NO10 パー子さん
「おぅ! ネェーちゃん ミニの制服がいいね!」
「足が 綺麗で セクシーだぞ」
エントリーNO14 トシ美さん
土方は 愛想がない
「この ツンとした感じが いいですな」
「凛としていて、 綺麗ですね」
エントリーNO15 総子さん
「これは、 また 可愛い」
「うちの娘に 欲しいです」
エントリーNO20 ヅラ子さん
「おぉぉ!! この方 美人ですな」
「本当に 男ですか!?」
その他 色々な 参加者がいた
しかし、この4人だけが 1次審査を受かり 2次審査を受けることになった
2次審査は、 何か 自己アピールを しなければならなかった
NO10 パー子
「私は、 ダンスが 得意です」
パー子は、 ミニの ナース姿で踊ってみせ 観客を沸かせた
NO14 トシ美
「あ・あたしは、 剣術が得意です」
トシ美 は、 袴姿で 立ち回りをして見せた
華麗な 立ち回りで 観客も見とれる
NO15 総子
「私は、 小話でも 一つ」
総子は、 普段から 落語を聞いているので、おもしろい話で 観客を笑わせた
NO20 ヅラ子
「私は、 蕎麦を作ります」
ヅラ子は、いきなり 蕎麦を作り始めた
驚く観客
しかし、 出来上がった 蕎麦は、 ものすごく 美味かった
一通り 芸を披露すると 審査委員達は、
誰を グランプリにするか 選びに入った
しばらくすると
「観客 審査委員との結果・・・
グランプリは、 NO20 ヅラ子さんに決定です!」
「おめでとうございます」
グランプリは、ヅラ子に決まった
見た目から美人で、 色香漂い
そして、何よりも いきなり会場で 蕎麦を作りだす 突拍子の無さに 票を集めた
準グランプリは 総子だった
やはり、 彼の可愛らしさに だまされた 男共の票が多かった
大会終了後
「何で 俺が グランプリじゃないんだァァァ あんなに観客 盛り上がっていたのにィィィ」
銀時は 納得 いかない様子
「私は、 何で アイツが 準グランプリか わからないアル」
「何 言ってんでィ 俺の美貌に決まってらァ」
「どこに 美貌あるアルか!? それに・・・ 喋り方なってないアル
チャイナ服だって 似合ってないアル」
「何 言ってらァ お前より 断然似合ってたじゃねーかィ」
「どこがじゃァァァ」
少し 離れたところで
「あぁ・・・ 疲れた・・・ もう二度と こんな事したくねぇ」
「お疲れ様でした 残念でしたね」
「何しに来たんだか・・・・」
「私 土方さんの 女装姿見れて 楽しかったですよ 準備も すごくおもしろかったですし」
「そうか・・・」
(コイツが、 楽しめたんなら いいとするか)
「ところで、 あの写メの写真・・・ 消してくれないのか」
「ダメですか 持ってちゃぁ」
「・・・・恥ずかしいだろ あんなもん」
「私 一人だけで 見ますから!」
「・・・・・しょうがねぇーな・・・・ 絶対だぞ」
「はい!」
「・・・・・・」
(実は・・・・俺も こっそり コイツのメイド姿 撮ったしな・・・・)
終
人を勝ち負けで決めないで に続く