素敵な未来に守られているあなたと私へ





クローゼットの奥に、誰にも見せられない書類がある。




2回目の水面下発覚後に、慰謝料を請求したときの書類、
そして、彼女へ宛てた手紙のコピーだ。
(なぜかコピーして保存してる)





今までに、何度かクローゼットの奥から引っ張り出しきて、広げて見たことがある。



それを見ると、いつも心臓がドキドキする‥


様々な場面を思い出し、なんともいえない気持ちになる。






2度と目にしたくない物だけど、わたしはそれを、どうしても捨てることが出来なかった。





合意書には、わたしと彼女の印が押されている‥





もう2度と夫と連絡をとらないこと。

仕事を退職すること(同じ会社だった)。

約束が破られたときには、
法的手段をとり、更なる慰謝料の請求を行うこと。







。。。








慰謝料を請求することは、かなり悩んだ。




そんなことをしたら、夫に嫌われるに違いない。



もう夫婦の修復は不可能になるかもしれない‥




 




でも、わたしの気持ちはどうなるの?




何度も裏切られ、怒りが収まらなかった。




夫にも腹が立ったが、それ以上に彼女に対する怒りがすさまじかった。





どちらかと言うといつも温厚な性格のわたしを、ここまで怒らせた彼女‥






怒りをぶちまける場所がなく、わたしの腹の中は、常にマグマが煮えたぎっていた。





かなり勇気のいることだったが、

自分を守るため、

そして、自分のために、

慰謝料を請求した。




誰にも相談できず、

誰に頼ることもなく、

ひとりで決断した。








ネットで見つけて依頼した司法書士の先生が、唯一の味方だった。










 
彼女は素直に慰謝料を振り込んだ。

謝罪の言葉は一切なかったけど‥






合意書は、わたしにとって、お守りのような物になった。






誰にも見られてはいけない、秘密のお守り‥








。。。








実際のところは、その後すぐに夫と彼女は復活していた。





だから、全然お守りになっていない。






でも、捨ててしまったら、後で後悔するような気がして、大事に保管してた。






何度か捨てようとしたけど、捨てれなかった‥









だけど、もういらないね。








もう必要ないもんね。







バラバラに破いて、明日の燃えるゴミに、









捨てる。













                                       はぴこ