こんにちはおねがい今日も由希絵の『歴史の窓』へようこそ!

今日も前回に引き続き、『孝謙(称徳)天皇』の物語の続きですびっくりマーク

 

孝謙上皇が再び天皇の座について(重祚)称徳天皇となると、ますます寵愛していた道鏡を重用して、どんどん太政大臣禅師からついには法王にまで出世させ(かなりやりすぎガーンあせるあせるあせる位を上げて好きな人を喜ばせたいという女心!?)、専制政治を行いました。

 

しかし、僧である道鏡に権力を持たせた専制政治に反発する朝廷の家臣達も多く、政情は混乱を極め、大いに不安定なものになりましたショボーン称徳天皇や道鏡に刃向かう人達には些細な罪でも極刑が下されたり、冤罪も生じたり・・・しまいには、藤原仲麻呂と共に反乱を起こして島流しにされていた淳仁上皇も謎の死を遂げたりと・・・(怖いっす・・・ガーン)天皇からの寵愛をいいことに、まさに道鏡のやりたい放題となっていましたびっくりそれも6年間も・・・(長いっ!!

 

法王にまでのぼりつめた道鏡はあろうことか、まだ皇太子が定まっていないことを好都合と考え、「天皇になりたい」という野望を持つようになっていきましたプンプン道鏡は称徳天皇に泣きつき、自分の野望を叶えるために、さりげなく裏で手をまわしていったのですプンプンプンプンそれはなんとガーン道鏡は「道鏡を皇位につかせたら国は安泰となる」とのお告げが宇佐八幡大神より授かったと太宰主神に嘘の奏上をさせたのですムキー(天罰があたりそう・・・ガーン)            

 

いくら道鏡を寵愛して信頼していた称徳天皇といえども、さすがに天皇家の血筋を全くひいていない僧侶を次の天皇にさせるのは躊躇しましたショボーンそこで真実を確認するために、官僚の「和気清麻呂」を宇佐八幡宮に派遣させます。

 

出発する前、道鏡は清麻呂に「良い知らせをもたらしたら、そなたに高い位をあたえて、出世させてやろう」とささやきました。

清麻呂はこの任務が命がけであることを覚悟していたようです。道鏡への神託が偽物と言えば、殺されるかもしれない。本物と言えば、神に背くことになる。どうしたらよいか・・・気の重い旅・・)

 

清麻呂が宇佐八幡宮に行くと、大神は清麻呂に「わが国が始まって以来、君臣の秩序は定まり、臣下を君主とすることはなかった。天皇には必ず皇族を立て、無道の人は早く排除せよ」と託宣しました。(やはり神様キラキラは正しい・・・びっくりマーク)〔この事件を『宇佐八幡宮神託事件』といいます)

 

清麻呂は帰京後、道鏡に忖度することなく、命がけで正直に宇佐八幡大神の託宣を伝えました。(なんと勇気と心ある官僚なのでしょう!

道鏡の怒りをかった清麻呂は、足の腱を切られたあげく、大隅国へ流刑となってしまいましたえーん

(正直に伝えただけなのに・・・えーんえーん

しかし、宇佐八幡大神様は清麻呂を守ってくれました!大隅国へ流刑になる途中、突然の天地雷鳴や猪の大群によって道鏡の刺客から守り、さらに宇佐へ詣でた時に、道鏡に傷つけられた腱の傷が回復したなど様々な奇跡キラキラが起きたと伝えられています・・・すごいキラキラキラキラキラキラおねがい(やはり正しい生き方をしている人には神様は守ってくださるのね!

 

清麻呂は流刑にされましたが、朝廷には道鏡を天皇にすることに反対の官僚や家臣達が多く、宇佐八幡大神の正しい託宣もあり、称徳天皇もさすがに押し通せず、断念せざるをえませんでしたショボーン(当然のことですが・・・)道鏡の野望はついについえたのですびっくりマーク

 

さらに、その事件の1年後、称徳天皇は病気となり、その後失意のうちに崩御しました。享年53歳でしたえーん

 

天皇の死後道鏡の権力は砂上の楼閣のようにたちまち弱くなり、ついには「家臣であり僧の身分で天皇の皇位をうかがった」罪により下野国に追放・流刑され、失意のうちに亡くなりましたショボーン(やはり天罰が当たった・・・えーん

 

一方和気清麻呂は称徳天皇崩御後に即位した光仁天皇の時、都に呼び戻されて元の地位に返り咲くことができたのですニコニコ!!

 

孝謙(称徳)天皇は道鏡の件では政治に混乱をもたらしてしまいましたが、反面、東大寺の大仏開眼供養会をおこなったり、西大寺を造営するなど、奈良時代の仏教興隆に貢献した天皇でもありました。

ただ、若い時には母親の光明皇太后や藤原仲麻呂らの思惑に振り回され、結婚も許されず、信頼するパートナー道鏡と禁断の恋におち、彼と共に歩もうとしましたが、彼が身の丈に合わない野望を持ってしまったために最後は二人の間に疑念が生じ、寂しく崩御してしまった孤独な人生を送った女帝だったのかもしれませんえーん

 

称徳天皇の崩御後、江戸時代初期の明正天皇が即位するまで、しばらく女性天皇の即位はありませんでした。

 

(孝謙(称徳)天皇・完了

 

今日も記事をお読みいただき、ありがとうございましたハートまた次回、お逢いしましょうおねがい