おはようございます由希絵です
今回の能登半島地震の報に接し、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い再建をお祈り申し上げます。
今回も前回の続きで『額田王』&『十市皇女』(白鳳時代)に関連のある人物にゆかりのある奈良旅の場所をご紹介いたします
額田王の元夫であり十市皇女の実父である天武天皇(大海人皇子)が建立を発願して建てられたお寺、世界遺産(World Cultural Heritage Site)にも指定されている『薬師寺』に行ってまいりました
天武天皇(大海人皇子)と額田王および十市王女との物語に関しては、『額田王~二人の皇子に愛され壬申の乱の遠因となった美貌の万葉集歌人①~③』と『十市皇女~運命に翻弄され、愛に生きて散った悲劇の皇女①~④』の記事をご参照いただけたら幸いです
JR奈良駅で前日に一日乗車券を購入(Day Pass)しました。一日バス乗り放題で500円とは安い(札幌の土日チカ切符〔地下鉄だけ乗り放題〕でも520円)しかも購入券窓口の担当の方がとっても親切で、心が温かくなりました
奈良のみなさん、どこに行ってもゆったりとして親切で、本当に大好きになりました
(ありがとうございます
)
JR奈良駅すぐ近くのホテル「スマイルホテル奈良」を出発して
駅からバスに15分から20分のって「薬師寺前」で下車。
少し歩くと薬師寺興楽門前に到着。
世界遺産と記載されていた~
高校の修学旅行以来だから・・・かれこれ数十年前・・・(そこは触れないでおくんなまし)
記憶が薄い・・・正面玄関の風景はほぼ覚えていませんでした・・・(懺悔・・・
)
しかし面白いお坊さんの講話だけは覚えており、聞けると思い楽しみにしていましたが、なんと土日しか行っていないという看板が・・・ガーン
行ったのは月曜日の開門直前の朝(8:25)でした・・・残念
8:30になり、開門開門するところを見れて感激
お坊さんの講話は聞けませんでしたが、月曜日の朝って観光客も非常にすくなくて、空気も綺麗でとってもすがすがしい空気をたくさん浴びれました
まず【鐘楼】
次は【大講堂】
歩いていくと金堂や国宝の東塔が見えてきました
そしてついに国宝【東塔】【西塔】と【金堂】
金堂の中には有名な国宝『薬師三尊像』が安置されておりました
写真撮影は禁止でしたので、撮影できませんでしたが、とても美しいお姿と
天を見渡すような温かい微笑みに大感激して、手を合わせてお祈りしたり、しばらく眺めておりました
それと同時に、天武天皇と持統天皇に思いをはせておりました。
この薬師寺は天武天皇が讃良皇后(のちの持統女帝)の病気平癒のために発願したお寺だったからです。この讃良皇后は天智天皇の娘で、天智天皇が額田王を半ば強引に自分の妻に迎えたとき、天武天皇(当時は大海人皇子)をなだめるため(そういう問題かしら
)に自分の娘である大田皇女と讃良皇女の姉妹をおじの天武天皇に嫁がせたという経緯があります。(どこまでも額田王がからんでいますね・・・
)
その後姉の大田皇女は病死し、妹の讃良皇女は政治の才をもっていたため壬申の乱のときも片腕として夫を助け、やがて壬申の乱のあと天武天皇として天皇に即位すると、讃良皇女は皇后となり、引き続き政治の片腕として夫を支え続けます。(里中満智子さんの『天上の虹』という漫画にはまりました!すごくわかりやすい漫画です。この時代のことがよくわかります。この記事の最後に漫画のご紹介画像あり)
その皇后が倒れたとき、妻というよりも同志的な意味合いで頼りにしていた皇后の病気が治るようにと天皇は必死で祈り続け、この薬師寺発願に至ったという話を知っていたので、そういう歴史も踏まえて如来様を眺めておりました完成したのは後を継いだ持統天皇のときのようですが。
そのあと金堂近辺でいろいろと眺めていたところ、さきほどの金堂で朝のお勤めで仏様の前でお坊さんがお経をとなえ祈っていらっしゃったので、薬師寺のスタッフの方にも「ぜひ参加して一緒にお参りしてください」と声をかけられて、急遽参加させていただきました偶然でしたが、とても貴重な経験ができて、とても幸運でした
それと薬師寺で撮った写真の中で、とても不思議な光景の一枚がありました
空をみると、光のかげんといい、まるで龍の形に似ているような感じがするのは私だけでしょうか・・・
幸運を運んでくれる使者のような気がしてなりませんでした
薬師寺では白鳳文化と天武天皇や讃良皇后の思いを感じられた場所となりました