出会いは、突然やってくる。
あれは、忘れもしない6月の10日。
ふと思いついて、半年ぶりに訪れた
友人の営むカフェ。
テラス席でお客さんと談笑する友人が
私の姿を見つけると、手招きし
「ちょうどいいところに来た!
早く早く〜。子猫がいるよ〜!」
前日に保護したという、2ヶ月の子猫は
保護主さんの膝の上で
まったりと寛いで。
ペット禁止のアパートで
里親さんが見つからなければ
引っ越ししなくちゃ、と。
文句なしに愛らしい。
昨日のうちに、病院へ行き
健康状態も良好で、エイズ白血病も陰性。
きっと、この子だったら
すぐに里親さんも見つかるだろうし
迎える気持ちにも、まだなれなかった。
「ねっ、可愛いでしょ。
抱っこしてみなよ〜。」
友人の勧めで膝の上に乗せた子猫は
嫌がる素振りも見せず、丸くなり。
「やっぱり猫もわかるんだね〜。」
私とすれ違いで出て行ったカップルが
ちょうど猫が飼いたいと思っていたらしく
抱こうとしたら、すごく嫌がったと。
よくよく話を聞くと、その人達は
家の外で飼うつもりだったようで
「子猫も、この人じゃ嫌だって言ってたんだよ」なんて。
さりげなくプッシュしてくる友人の言葉にも
やっぱり、まだその気にはなれない。
小さな身体をそっと撫でていると
突然むくっと起き上がり、お座りをして
私の目をじっと見上げた子猫。
美しいブルーの瞳に
子猫とは思えないような強い光をたたえて。
真っ直ぐに、目をそらすことも無く。
その瞳を見つめるうちに
諦めにも近い気持ちが湧いてきて。
これは、『受け入れなさい』
そう言うことなんだろうな、と。
➁へ続く
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