夕闇迫るベランダから、ピピピーーっと
切羽詰まった鳴き声が聞こえたのは
先週のこと。

帰宅後、換気のために開けた窓から
ベランダへ出た猫が襲いかかったに違いない。

慌ててキッチンから飛び出すと
チョビがベランダで雀を追いかけていて。
何とか引き離し、チョビを室内へ入れ
窓を閉め。

エアコンの室外機の陰に隠れた鳥さんの
様子をうかがうと…。

自分の身に何が起こったのか!?
あのデカイ生き物は、一体なんなのか!?

ただただ恐怖に包まれ
パニックを起こしている、一羽の子雀さん。

私の姿を見ると
怖いよ怖いよ〜、来ないで見ないで〜
とばかりに、奥へ奥へと。

ベランダには、抜けた数枚の羽。
でも、血痕は無いし
ひどい傷を負っているようでも無いので
とりあえずそっとしておくことに。

チョビたん
『あれは、オレのだーー!!』と
何とかベランダへ出ようと
ずっと窓をカシカシと引っ掻いてました。

おそらく
飛行訓練中の若きパイロットが
緊急着陸した山中で
熊に遭遇といったところでしょうか。

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ふて寝する熊…いや、チョビたん。



翌朝。
ベランダを見つめる猫たち。

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視線の先には
飛行訓練中の若きパイロットの姿。

ベランダを右に左に、行ったり来たり。
何とか脱出しようと試みるものの
上手く飛び立てないようで。

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興味津々の猫たち。
昨日ベランダに出たのが
この子たちじゃなかったのは
不幸中の幸い。
(チョビたん、失礼!)

子雀さんの運の強さか。

元気そうなその姿と
近くでさえずり合う親鳥の存在を感じ
ホッとひと安心。

その日帰宅した時には
もう子雀さんの姿はありませんでした。

親鳥に見守られ、励まされ
無事に飛び立って行ったのでしょう。

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子雀さんの忘れ物…いや、落し物!?
可愛いらしい小さな羽。

怖い思いをさせて、ごめんね。
無事に飛び立てて、本当に良かった。

子雀さんに
飛び立っていった青空のような
素晴らしい未来が広がりますように



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