アニマルコミュニケーションをしていると
飼い主さんと動物さんの双方が、互いを想い合う愛の深さに
いつも心を動かされます。

飼い主さんは、その子の幸せを願い
その子もまた、飼い主さんの幸せを一番に願っています。

その子の幸せを願うのならば
まず自分が幸せになること。

幸せな飼い主さんを見て、その子も幸せな気持ちに満たされ
それを見た飼い主さんもまた、更に幸せな気持ちになる。

幸せの連鎖。
 

『人のため』 と 『動物のため』
その境界は、一体どこにあるのでしょうか?
 
『人のため』の事が、結果的に『動物のため』となったり
逆に
『動物のため』の事が、『人のため』に繋がったり。
 
どちらか片方だけの幸せなんて、有りえないのです。
それは、本当の幸せではないのです。
 

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栃木県の動愛センターの職員、Yさんの死。
新聞等にも取り上げられたので、ご存知の方も多いでしょう。
パワハラによる自死と言われています。
何があったのか? 真実は、何なのか?
 
実際にその場にいたわけでもなく
Yさんから直接話を聞いたわけでもない私には
それは、わかりません。
 
でも
パワハラがあったとしても、それは単なるきっかけで。
 
ドリームボックスのボタンを押すことに
いつまでも変わらない現実に
心の底から、絶望したのではないのでしょうか。
 
練炭による自死との報道。
練炭と、ドリームボックスが重なって・・・。
Yさんの味わった辛さ、悲しみ、罪の意識。
それを思うと・・・。
 
 
Yさんを知ったのは、10年ほど前。
動愛センターに、お手伝いに行き始めた頃です。
 
本当に犬が大好きで、仕事熱心で。
 
当時は動愛センターで、譲渡対象の子犬のお世話もしていたYさん。
譲渡後に開かれるパピートレーニング。
Yさんを見つけた子犬たちが、転がるように走りよって。
 
子犬たちとYさんの、嬉しそうな笑顔が忘れられません。
どれほど大切に、愛情込めてお世話をしていたのか
よくわかります。
 
 
数年前、ドッグセンターへ異動となったYさん。
殺処分をする場所です。
『Yさんに、耐えられるのかな。』
仲間内で、そんな話をした記憶があります。
 
ドッグセンターへ移った後も
私が動愛センターへ行くと、そこにはYさんが。
そして、いつもその傍らには センター犬の花子ちゃん。
 
花子ちゃんのハンドラ―として
子犬の頃からお世話をしてきたYさん。
大切な大切な娘である 花子ちゃんのお散歩に
動愛センターへ通っていたのです。
 
 
Yさんと花子ちゃんは
時々、パピートレーニングでデモンストレーションをしていました。
その時の、忘れられない想い出。
 
みんなの前で、Yさんの指示に従う花子ちゃん。
オスワリ、フセ、マテ。
その後、ちょっと難しいマテをします。
 
オスワリをする花子ちゃんに、マテの指示を出し
リードをそっと床に置き、数メートル離れて向き合うYさん。
オイデの言葉で歩み寄った花子ちゃんは
自分のリードの持ち手をくわえ、Yさんに差し出します。
 
『お~!』 『すご~い!』
あちらこちらから、歓声があがります。
 
その時の、Yさんの誇らしそうな、嬉しそうなその笑顔。
そして、それを見上げる花子ちゃんの
誇らしそうな、嬉しそうなその表情。
 
 
二人は、本当に強い絆で結ばれて
お互いが、お互いを必要としていたように思います。
 
そんな花子ちゃんを残して逝ってしまった事が
いまだに、信じられず・・・。
そして、その死の意味の重さを、感じてもいます。

 
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過去、目にした動愛職員への、心無い暴言の記事やコメント。
Yさんは、どんな思いで目にしていたのでしょうか?
 
正当な意見や要望は、あって然るべきです。
当然、県の動物行政も、変わらなければいけないでしょう。
 
今も目にする
今度は、Yさん以外への職員全体への心無い言葉。
 
 
私は、Yさんとは、顔を合わせた時に
挨拶と、二言三言交わす程度の間柄でした。
それでも
今も悲しくて、信じられず、気持ちの整理もつきません。
 
日々一緒に働いていた、あるいは関わったことのある方達は
どんな思いでいるのでしょうか・・・。
 
殺処分を減らしたい。
その思いで働いている職員さんは、Yさん以外にもいらっしゃいます。
 
 
Yさんの墓前に、お花をもってお別れの挨拶に行こう。
そう思っていたけれど、やめました。
 
なぜなら、Yさんは、そこにはいないと思うから。
そして、それを望んでもいないと思うから。
 
お別れの挨拶は、目を閉じて心の中で。
お花代の、その分は
栃木のセンターから引き出しをしている、信頼のおける方に
支援金として使っていただくことに決めました。
 
それが
Yさんが、一番喜んでくれることだと思います。
 
Yさんが、一番望んでいたこと。
その思いを、大切にしていきたいと思います。


Yさん、ありがとうございました。
ゆっくりと、そちらの世界で、心を休めてください。
Yさんのまいた種は、今、あちこちで芽を出しています。
 
いつか、来世で
Yさんと花子ちゃんが、別の形で巡り合い
今度こそ最後まで寄り添える。
そんな希望も、感じています。
 
Yさんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。