それは、今から6~7年前のこと。


一匹の犬を、保護しました。

赤い首輪をした、オスの雑種の成犬。


ガリガリに痩せたその子を、かわいそうに思った娘が

フードをあげたのが、最初の出会い。

その日は、外で遊ぶ娘のそばから離れず

夕方、娘と共に帰宅したそのワンコ。


『どこから、連れてきたの~~~!!』

驚きつつ、首輪をチェックするものの、何の情報もなし。

迷子か、捨てられたのか・・・。


でも、その時点では、保護をする決心がつかず。

もし、飼い主も里親も見つからなかった場合

この子の命に、責任が持てるのか?


自信が無かった・・・。


翌日。

とりあえず、役場と動物愛護指導センターに確認。

該当するような届は、なし。

う~ん、困った。


かわいそうだけど、ご飯をあげずにいれば

そのうち移動していくだろう。

そんな風に思っていた。


ところが、何故か、我が家から・・・というより

娘から離れず。

学校から帰ってきて、外で遊ぶ娘について回り。

お友達の家に入れば、その門の前で待ち続け。


夜は、我が家の玄関の軒下で寝て。

朝は、家族の登校・出勤を見送り。

昼間は、あちこちぶらぶらと、食べ物探し?(ご近所さん、談)

夕方は、また玄関先でお出迎え。


そんな日が2~3日続くうち、問題発生。

どうやら、彼のなかで、我が家の玄関先周辺が

テリトリーになってしまったらしく。


我が家の前を通る人、お散歩ワンコ等々に吠えかかるように。

当時いた愛犬ラッキーも、お散歩から帰った時に

お尻を噛みつかれ・・・。


そして、近所の小学生の服に、パクッと歯を当てていたと聞いて

もうこれ以上、このままにしておけないと。

誰かを傷付けたら、大変なことになるし

遅かれ早かれ、通報されるだろうし。


それに、実を言うと、私達家族も限界で。

ご飯をあげないのにも関わらず

尻尾を振って、慕ってくれるこのワンコが、かわいそうで。

きっと、お腹も空いてるだろうに・・。


『もう、ご飯をあげよう。かわいそうで見てられないよ。』

そのダンナの一言で、喜び勇んで保護することに。



『もうオレ、この生活限界だよ。』

その時感じていた、そのワンコの気持ち。

切ないほどに。


何とか助けて欲しいと、思っていたのかな。


そこから、その子の運命の歯車が、大きく回り出すことに。


点 続く 点